ちなみに、後から同じことを繰り返すことになる。この日はルアーロスト3個。

シーバスが登場!

ともあれ、アタリが出るパターンはわかった。堤防の継ぎ目付近で、ノーマルリトリーブを入れていると持っていく。もしかしたら、シーバスかもしれない。そう思った通り、目の前でルアーを食いあげていったのは、縦に長い銀色のシルエット。シーバスだ。

「大阪南港フェリーターミナル」のライトルアー釣行で50cm級シーバス ベイトはサヨリか腹の下にかかった50cmシーバス(提供:TSURINEWSライター井上海生)

なるほど、秋のLTシーバスか。油断していた。ラパラにやたら突いてきた時点で気づくべきだった。この日の水温はまだ23.8℃。さすがにメバルは高水温すぎて、出るわけがないのだ。シーバスの水温だった。

LTシーバスシーズン開幕か

しかし、この後が続かなかった。2回かけたが、ひとつはルアーをへし折られてしまって終わった。もうひとつはエラ洗いでのバラシ。おそらく、相当活性は高かったはずだ。

ちなみに湾奥で屈辱のボウズを食らってから、およそ一か月後。水温が3℃ばかり下がったので、そろそろ魚が動き出したのだ。サヨリパターンなのだろうが、今日来たシーバスはあまりシルエットを見ていなかった気がする。

「大阪南港フェリーターミナル」のライトルアー釣行で50cm級シーバス ベイトはサヨリかまあまあ引いたぞ、こいつ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

LTシーバスの秋、開幕。湾奥には私の釣り物であるアジとメバルがまだ入っていない、ないし極端に薄いので、しばらくは苦手な魚・シーバスとの勝負になる。こいつはあんまり深追いしない方がいいんだろうけどな……。シーバスと対決して、本当に一度でも勝ったと思う日は、私は、一回あるかないか、なのだ。

しかし大阪湾奥のシーバスアングラーにとっては、幸せな季節だろう。しかもどういうわけか今年この時期、ボラの群れがいないのだ。サヨリをメインベイトとして捕食しているのが顕著なので、マッチ・ザ・ベイトで狙い撃つならその手のルアーを準備していこう。LTで獲りきるためには少し戦略が必要だ。自分の中でも考えをまとめたい。