横浜F・マリノス 写真:Getty Images

 横浜F・マリノスは11月6日開催のAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)リーグステージ第4節で、タイ1部ブリーラム・ユナイテッドと対戦する。この一戦を前に、ブリーラムが特例を適用。北海道コンサドーレ札幌所属MFスパチョーク・サラチャートの弟であるタイ代表FWスパナット・ムエンターを、新たにACLEの登録メンバーに加えたという。

 現在22歳のスパナットは、ブリーラムの下部組織出身。2018年4月に15歳8ヶ月22日というタイ国内リーグ史上最年少でデビュー、2019年6月に16歳でタイ代表デビューと、タイ国内屈指の有望株として注目を浴びている。

 また2022/23シーズンには石井正忠元監督(現タイ代表指揮官)のもと、攻撃陣の中心選手としてブリーラムのタイ国内3冠達成に大きく貢献。以前から海外挑戦が期待される中、2023年9月にブリーラムからOHルーヴェンへレンタル移籍した。

 しかし欧州挑戦1年目の2023/24シーズンに、ベルギー1部リーグで9試合の出場にとどまると、今季もトップチーム公式戦での出場はわずか3試合。チームメイトのDF大南拓磨やMF明本考浩らが活躍する中、10月末にレンタル移籍の早期打ち切りにより、ブリーラムへ復帰している。

 タイのサッカーを専門に扱う『All Things Thai Football』が10月31日に伝えたところによると、ブリーラムは同日まで認められている特例を利用して、スパナットをACLEのメンバーに追加登録。横浜FMに脅威を与える存在となりそうだ。

 なおドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、スパナットはブリーラムと2028年6月まで契約を残しているが、現地ではJリーグ挑戦を期待する声も。タイのサッカーを専門に扱う『Backheel Media』のジャーナリストは、Xで「もし君がスパナットならば、どうしているか?」という質問でアンケートを実施。「ブリーラムに戻る」「日本や韓国へ移籍する」「欧州へ移籍する」「その他」という選択肢のうち、「日本や韓国へ移籍する」が60%以上を占めるという結果になったほか、「日本でもプレーできる」といったコメントも見受けられている。