第三次世界大戦が迫っているのか――。AIの予測によると、第三次世界大戦の発端となる3つのシナリオがあるという。
■AIが予測する第三次世界大戦の3つのシナリオ
ご存知のようにウクライナでの軍事衝突でロシア側に北朝鮮軍が投入されて戦況はさらに混迷を深めている。当事国以外が参戦したことで、今後ほかの国々が次々と加勢していくようなことがあれば第三次世界大戦を招きかねないのだ。
英タブロイド紙「Daily Star」がGoogleのAI(大規模言語モデル)であるジェミニ(Gemini)に第三次世界大戦がどのようにはじまるのかを質問すると、ジェミニは以下の3つのシナリオを提示したのである、
●朝鮮半島情勢の激化で起きる ●ロシアが引き起こす ●世界が(止む無く)引き起こす
「いずれのシナリオでも、戦争は急速に拡大し、他国を巻き込む可能性がある。たとえばアメリカと中国が戦争になった場合、ロシアは中国を支援する可能性が高い。ロシアとNATOが戦争になった場合、アメリカはNATOを支援する可能性が高い」(ジェミニ)
また、ロシアと北朝鮮による他の大国への直接攻撃で起きる、軍事的誤算で起きる、核の脅威で起きるなど、可能性は低いがさらに3つの原因があるとも説明している。
「第三次世界大戦の結果は壊滅的なものとなるでしょう。何百万人もの人々が死亡し、世界経済は深刻な打撃を受ける可能性があります。第三次世界大戦の発生を防ぐために、あらゆる手段を講じることが重要です」(ジェミニ)
北朝鮮とロシアのどちらかが核兵器を使う可能性は、多くの要因が絡む複雑な問題であるという。
ジェミニによる北朝鮮の分析は以下の通りだ。
●予測不可能な指導力:北朝鮮の指導部は予測不可能な行動を示し、リスクを冒す意欲を示している。
●抑止力としての核計画:北朝鮮は主に潜在的な侵略に対する抑止力として核兵器を開発してきた。
●限定的な核配備能力:北朝鮮はミサイル技術の進歩を遂げているが、核兵器を確実に配備する能力は依然として不明瞭である。
ジェミニによるロシアの分析は以下の通りだ。
●確立された核保有国:ロシアは洗練された核兵器と核兵器運搬システムを備えた主要な核保有国である。
●戦略ドクトリン:ロシアの核ドクトリンは、核兵器を最後の手段として使用することを強調しているが、特定の状況下では先制攻撃も認めている。
●慎重なアプローチ:核攻撃能力があるにもかかわらず、ロシアは一般的に軍事力の使用には慎重であり、特に核紛争にエスカレートする可能性のある状況では慎重である。
ガザ地区でのイスラエルとハマスの戦い、そしてイランの介入などの中東情勢も懸念されるが、ジェミニによればそこから第三次世界大戦に発展することはないという。
第三次世界大戦のリスクは現在、キューバ危機以来の高まりを見せていることは否定できそうもない。この世界で愚かな全面戦争いが起こらないことを願うばかりだ。
文=仲田しんじ
提供元・TOCANA
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