深夜0時から翌9時までは複数勤務体制を確立

 そんな「すき家」の従業員の勤務体制をめぐる体験談が今、一部で話題となっている。冒頭の投稿によれば、ある日の朝5時台に24時間営業の店舗に行ったところ、店内には2人の従業員の姿が見えたものの店は閉まっており、本部に問い合わせたところ前述のような事情で一時休業となり、5時に勤務が終了した従業員が店内に少し残っていたという。現在、すき家ではワンオペ勤務はまだ続いているのか。ゼンショーHDに聞いた。

「すき家では深夜0時から翌9時までは複数勤務体制を確立しています。上記時間帯において、欠勤などのやむを得ない事情により複数勤務体制がとれない場合は一時閉店としています。それ以外の時間帯(お昼や夜のピーク時間帯などの繁忙時間は除く)においては、入客数の予測に基づき1人勤務体制での営業を行う場合もございます」

 外食チェーン関係者はいう。

「とにかく今は外食業界も人手不足が深刻なので、深夜から早朝の時間帯に毎日2人の店員を確保するというのはかなり大変です。ごく一部のエリアの店舗を除けば、深夜にものすごく多くのお客さんが来るという状況は考えにくく、2人体制で店を運営するというのは、その時間帯だけで見れば採算は合わないと考えられます。将来的には24時間営業の廃止という動きが出てくる可能性もあるでしょうし、防犯という面でもそのほうが望ましいといえるかもしれません。一方で、深夜や早朝に働く人も一定数おり、資金力のある大手チェーンがそういった人々に食事をとれる場を提供するというのも社会的に意義のあることなので、難しい問題です」

(文=Business Journal編集部)

提供元・Business Journal

【関連記事】
初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
地元住民も疑問…西八王子、本当に住みやすい街1位の謎 家賃も葛飾区と同程度
有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
現役東大生に聞いた「受験直前の過ごし方」…勉強法、体調管理、メンタル管理
積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?