2001年に登場し、音楽プレイヤーの代表格として愛されたiPod。しかし、2022年5月にAppleがiPodの生産終了を発表。「新品が製造されない」一方で「iPodに変わるMP3プレーヤー」を探すのは意外と難しいものです。

そしてiPodは製造からの年月が長く経過している場合も多く、iPodを買うならば中古品やジャンク品を購入することとなるケースが増えています。しかしジャンク品のiPodは購入後に期待通りに動作しないことも。そのため、ジャンク品のiPodを買う必要が本当にあるのか、自分のニーズに合った選択なのかを慎重に考えることが重要です。

「iPodに変わるMP3プレーヤー」を探すのは意外と難しい

意外と知らない「ジャンク品のiPod」って買って大丈夫? 中古品を買う価値はある?
(画像=(画像は「Apple」公式サイトより引用),『オトナライフ』より 引用)

前述の通り、すでに販売が終了したiPod。たとえば全面タッチパネルのiPod touchは256GB、iPod Classicは最大160GBと「容量の大きさ」が特徴のひとつでした。

意外と知らない「ジャンク品のiPod」って買って大丈夫? 中古品を買う価値はある?
(画像=(画像は「メルカリ」より引用),『オトナライフ』より 引用)

ちなみにiPod ClassicはHDD修理の一環としてSSD化を行うことが可能です。DIYでSSD換装することも、修理店に持ち込んだうえでHDD修理の一環としてのSSD換装を依頼することも一般的です。HDD故障のリスクを軽減したうえで、より大容量化することも可能となります。

なおストリーミングサービスで音楽を再生することが当たり前になったいま、MP3プレイヤー自体の選択肢は少ないのが現状です。2024年現在、現役の端末も「低容量化」が進み、代わりにストリーミング再生に対応しているパターンが増加傾向。そのため「端末の中にCDからリッピングした楽曲をたくさん入れ、再生したい!」という場合は、中古品やジャンク品のiPodを購入してSSD化することは現実的な選択肢の1つです。

中古のiPodを購入することのリスクは?
たとえばiPod Classicなどの機種は販売終了から長い年月が経ち、状態の良い端末を中古市場で探すのが難しくなりつつもあります。もっとも、中古販売店やフリマアプリ上で「訳アリ」などと明記されている端末であればお手頃な価格で見つかることも。こういった端末はいわゆる「ジャンク品」であり、一般的に店舗でMP3プレーヤーを購入した際に保証される「一定期間の返品・返金」などの対象外となる場合があります。

結局、「ジャンク品のiPod」って買って大丈夫?

意外と知らない「ジャンク品のiPod」って買って大丈夫? 中古品を買う価値はある?
(画像=(画像は「Apple」公式サイトより引用),『オトナライフ』より 引用)

ジャンク品のiPodは少しだけメンテナンスをしたり、部品交換を行えば現役で使用できるケースも少なくありません。先にも述べた「iPod ClassicのSSD換装」はその一例であり、HDDが故障したiPodでもSSD換装すれば問題なく使える場合があります。そのため「電子部品を用いたDIYなどが可能」で「自己責任での購入」という前提を理解できる方であれば、購入しても問題ないでしょう。

狙い目の「ジャンク品のiPod」の例は?

先にもご紹介した通り、HDDが故障したiPod ClassicであればSSD換装すれば現役で使い続けられる場合が多いため「HDDが故障したiPod Classic」は狙い目の端末の1つです。その他にも、狙い目となるジャンク品のiPodの具体例をもう2点ほどご紹介します。

充電できないiPod

意外と知らない「ジャンク品のiPod」って買って大丈夫? 中古品を買う価値はある?
(画像=(画像は「Apple」公式サイトより引用)※画像は一部編集部で加工しています,『オトナライフ』より 引用)

iPodが充電できない場合、大きく分けて
・バッテリーそのものが限界を迎えているケース
・ドックコネクターが破損しているケース
の2パターンがあります。

ドックコネクターの破損であれば、基盤を取り外し、コネクターの交換とはんだ付けの作業を行えば簡単にコネクターを交換できます。つまり電子部品を用いたDIYに慣れている方にとっては、コネクターの交換は簡単な作業のため「バッテリーが膨張していないにも関わらず充電できない」端末は狙い目です。

なお新しいコネクターそのものは
・互換品を探す
・充電が正常にできるジャンク品から部品取りをする
といった方法で確保できます。

一方でバッテリーそのものが限界を迎えているケースでは、バッテリーが膨張して発火リスクが高まっている可能性があります。発火リスクが高いバッテリーの取り扱いは危険なため、「明らかにバッテリーが膨張しているiPod」はジャンク品であろうと購入を避けるのも一案です。

液晶パネルが故障しているiPod
液晶パネルの交換も、コネクターの交換と同様に電子部品を用いたDIYに慣れている方にとっては簡単な作業です。コネクターと同様に「液晶パネルは正常に利用できるが、充電ができない」といったジャンク品のiPodを確保し、パネルを取り外して交換するとよいでしょう。

ジャンク品のiPodを購入する際の注意点

最後に、ジャンク品のiPodを購入する際の注意点をご紹介します。

可能な限り、状態確認や動作確認をしたうえで購入する
ジャンク品のiPodを購入する際は、可能な限り動作確認をしたうえで本体を購入しましょう。たとえば「パネル以外は正常な動作である」などと細かく状態確認し、この程度の破損であれば簡単に修理できそうだと判断できたら購入するとよいでしょう。

「部品取り」など購入目的を明確にしておく
手元にある古いiPodのドックコネクターや液晶パネルが破損してしまった場合に、DIYで修理する際の交換パーツを確保する目的でジャンク品を購入するのもよいでしょう。また「このジャンク品のこのパーツと、もう一個のジャンク品を組み合わせれば正常に本体が使えそうだ」という場合は、ジャンク品を2個購入するのも良いでしょう。

「自己責任」で購入する
ジャンク品の購入には早期の故障リスクなどが伴い、通常の新品や状態がいい中古端末と同等に端末を快適に使えるとは限りません。つまりあくまで購入は自己責任です。自己責任での購入であれば、ジャンク品のiPodは「分解し、内部の機構を確認する」など研究目的の対象としても興味深いアイテムのため、DIYの一環で安い本体を購入するのもおすすめです。

※サムネイル画像(Image:Saku Schildt / Shutterstock.com)

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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