もとより、米国をはじめNATO諸国も一定の被害を免れないが、ロシア側の被害に比べるとミサイル防衛能力や核シェルターにより、数分の一であろう。なぜなら、ミサイル防衛能力や核シェルターを含む防空能力においてロシア側は明らかに脆弱だからである。

尚、中国がロシア側に与して核戦争に参戦する可能性は極めて低い。なぜなら、中国は自国が危機に陥らない以上、ロシアのために核戦争のリスクを負うことはないからである。北朝鮮がロシア側に与して核戦争に参戦したとしても、北朝鮮の防空能力はロシア以上に極めて脆弱であり、核シェルターもなく、国土も狭小であるから、瞬時の全滅を免れない。

ロシアの核は「張り子のトラ」

このように見てくると、ロシアは米国およびNATO諸国に対して核を使用することはできない。なぜなら、反撃を受けて自国が全滅するからである。その意味で、ロシアの核はまさに「張り子のトラ」であり、「使えない兵器」であると言えよう。