4はいまのところ確率10%ぐらいで、玉木氏も「連立を組む気はない」と否定しているが、石破政権は遅かれ早かれ行き詰まるので、臨時国会までの間に自民党内でも「玉木首相」待望論が高まるかもしれない。玉木氏が連立の条件とするのは
・憲法改正 ・安保法制支持 ・原発の新設
の3条件だから、立民とは相容れないが、自公とは一致する。玉木氏はもともと郷里の香川1区で自民党から立候補しようとしたが、できなかったので香川2区の民主党に回った経緯もあり、自民党とは政策的に近い。政治家としての資質を考えても、自民党総裁選に出ても勝てるぐらいの実力はある。すでに安倍派からも国民案を支持する声が出ている。
この場合は国民の減税案が100%実現するので、玉木氏としては悪くないが、財務省は強く反対するだろう。自民党内にまったく基盤のない玉木首相が、どこまで持続するかもわからない。村山首相のように自民党のあやつり人形になって、使い捨てされるかもしれない。
ただあと8ヶ月後に迫った参院選を考えると、いずれ沈む石破政権の泥舟に乗っているより、安倍派を中心にして玉木首相を実現するほうがましという判断はありうる。国民の減税案には問題が多いが、福沢諭吉もいったように「政治は悪さ加減の選択」である。玉木首相も悪くない選択だと思う。