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以前会社勤めをした頃の基本的な考え方は、月曜日から金曜日がオン、そして土日祝日がオフという「オンとオフ」の使い分けでした。

それが壁が崩れたきっかけは、自分で本を書き始めたことです。

マネックス証券時代にセミナーの内容を広く伝える目的で出版社に企画を持ち込み、2005年に処女作「資産設計塾」を出すことができました。

会社の仕事として始めたことですが、当時も毎日のようにブログを書いており、出版は自分自身の趣味の延長というか夢のようなことだったのです。そこで、オフの休みの日もプライベートの時間を削って、夢中になって書き続けました。

本を書く事は、仕事なのか趣味なのか。その時点で既に区分けすることに意味がなくなっていたのです。

会社を辞めて自分で仕事をするようになると、さらにオンとオフの境界線が曖昧になっていきます。

アポイントメントを取って、取引先とビジネスミーティングをしても、成果に結びつかない事は多々あります。

一方で、仲間と一緒に遊びに行ったり、ご飯を食べたり、ワインを飲んだりしてるうちに、新しいビジネスのアイディアが生まれ、大きな収益を生むこともあります。

仕事としてやっていることが収益を生まず、遊びだと思ってやっていたことが収益を生む。仕事とは何なのでしょう?

今週も、不動産関係の気の置けない経営者仲間とのランチ会でした。他愛のない会話の中にいくつものビジネスアイディアを見つけることができました。

もし会議室で真面目にミーティングをしていたら生まれなかったチャンスです。

仕事のチャンスはどこに転がっているか分かりません。

だから、仕事と遊びは分けて考えない方が良い。むしろつまらない仕事は断って、遊びのような楽しい仕事を真剣にやる。その方が結局成果が出ると思います。

編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年11月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。