■地球外文明がもたらした先進技術なのか?
「デンデラの電球」が古代エジプトの失われた先進文明の産物であった可能性が取り沙汰されているのだが、新たな技術的な発明や発見は、どれほど革新的であったとしても決して孤立した単独の出来事ではない。その発明や発見に到る諸条件が満たされている状況が最初にあるのだ。とすれは「デンデラの電球」が古代エジプトで発明され、その後に継承されずに失われてしまったというのはやや不自然でもあるのだろう。
あるいはその先進文明は地球にやってきた地球外の文明がもたらした可能性も残されており、やや突飛ではあるもののそう考えてみれば失われた技術になったとしても説明はしやすい。そもそも我々人間自体が“神”という名の地球外先進文明が創造したものであるとする解釈は「古代宇宙飛行士説」と呼ばれ一部で根強く支持されている。
ではこの「デンデラの電球」は地球外先進文明から授けられた技術が生み出したものなのだろうか。レリーフに描かれた「デンデラの電球」だけでなく、“現物”の一部でも見つかれば話は大きく前進するのだろうが、今のところは見つかってはいないようである。
古代の象形文字や人物像、壁画や絵画、彫刻を読んだり解釈することはきわめて難しいが不可能なことではない。
ではこの「デンデラの電球」の彫刻画をどう解釈できるのだろうか。ある専門家によれば、このレリーフに描かれているのは太陽の神に敬意を表するために毎年繰り返し行われている宗教的な儀式であるという。
記されている古代エジプトの数字はアトール神とそれに関連するほかの神々が季節のサイクルで定期的に戻ってくることを象徴的に表しており、この「デンデラの電球」はエジプト神話に基づけば、その内部にヘビを産んだハスの花であるという。
ナイル川のほとりに暮らしていた古代の人々と我々現代人を隔てる時間的な距離は、彼らの宗教的慣習と儀式、世界観の記憶をほぼ完全に消失させたが、当時に戻ってその実態を真剣かつ詳細に研究する試みは不可能ではない。
“失われた先進文明説”は一見魅力的ではあるが、その周辺になぜ継承されなかったのかを考慮すると確かに不自然ではある。とすれば「古代宇宙飛行士説」のほうが有力な説明ということになるのだろうか。「デンデラの電球」の理解に進展がみられることを期待したい。
提供元・TOCANA
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