アデミウソン 写真:Getty Images

 ブラジル人FWアデミウソンは、かつて横浜F・マリノス、ガンバ大阪、町田ゼルビアに在籍。11月1日にブラジル2部アヴァイFCの退団が正式決定しただけに、Jリーグ復帰の可能性も含めて同選手の去就に注目が集まりそうだ。

 現在30歳の同選手は、2015年に横浜FMでプレーすると、翌2016年から5シーズンにわたりG大阪に在籍。J1リーグで35ゴールを挙げるなど、同クラブの絶対的ストライカーとして活躍していたが、道路交通法違反(酒気帯び運転、ひき逃げの報告義務違反)や自動車運転処罰法違反の疑いで書類送検されたことにより、2020年12月にチームを離れた。

 G大阪退団後は中国の武漢三鎮でプレー。中国1部、2部リーグのタイトル獲得を成し遂げると、2023年9月に町田へ完全移籍。Jリーグ復帰を果たしたが、当時長期離脱中だったブラジル人FWエリキの穴を埋めることはできず。リーグ戦3試合の出場で1ゴールという結果に終わり、わずか4か月で退団した。

 2024年2月にアヴァイFCと1年契約を結んでいたアデミウソンだが、母国復帰1年目はブラジル2部リーグ戦10試合の出場でノーゴール。7月下旬から2か月にわたり全試合でベンチ外と厳しい立場に置かれるなど、レギュラー奪取には至らなかった。

 するとアヴァイFCは1日、アデミウソンら2選手の退団を公式発表。ブラジルメディア『グローボ』によると、リーグ戦4試合を残す中での退団発表には、より早い時期から新天地探しに専念できるようにするための配慮があったというが、現時点で日本、ブラジル国内クラブからの関心は報じられていない。G大阪退団後に町田でプレーしたとはいえ、法律違反歴があるだけにJリーグクラブがアデミウソンの獲得に乗り出す可能性は低いかもしれない。