多くのヒットを放ちチャンスメークしてきたヒットメーカーたち。前回の本塁打に続き、今回はナ・リーグの打率TOP10を紹介していきたい。

【MLBデータコラム】ワールドシリーズ優勝回数ランキング TOP10

 まずは、6位-10位まで。

【6位―10位】
4位:コービン・キャロル(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)
   35盗塁/2023年:54盗塁

5位:ジェーコブ・ヤング(ワシントン・ナショナルズ)
   33盗塁/2023年:13盗塁

6位:ブライソン・ストット(フィラデルフィア・フィリーズ)
   32盗塁/2023年:31盗塁

7位T:C.J. エイブラムズ(ワシントン・ナショナルズ)
   31盗塁/2023年:47盗塁

7位T:イグゼイビアー・エドワーズ(マイアミ・マーリンズ)
   31盗塁/2023年:5盗塁

7位T:ニコ・ホーナー(シカゴ・カブス)
   31盗塁/2023年:43盗塁

10位:ブレントン・ドイル(コロラド・ロッキーズ)
   30盗塁/2023年:22盗塁

 続いて、上位3人を3位からお届け。

3位:ブライス・チャーング(ミルウォーキー・ブリュワーズ)
   50盗塁/2023年:26盗塁
 昨年の26盗塁から50盗塁と大幅に増加させたメジャー2年目の若手。打率は.254で、四球数も50個、出塁率.316もこのクラスでは特別高いわけではないが、大谷らに比べて単打が多く、2盗に適した条件ではあり、その機会を逃さずものにしてきた。実際に盗塁成功率は.893と、デラクルーズ(.807)より高い数値を記録している。

2位:大谷 翔平(ロサンゼルス・ドジャース)
   59盗塁/2023年:20盗塁
 「50-50」後も記録達成に甘んじることなく、59盗塁まで伸ばしたのは立派。他の上位選手は20代中盤の選手が多いが、大谷の場合は30歳という年齢でこの数字を残したという点でも非常に優れたものと言える。リーグ2位の197安打に加え、81四球はリーグ2位、出塁率は.390とリーグ最高で、この数字が59盗塁を支えた源泉となる。盗塁成功率は.937と、30盗塁以上の選手の中ではダントツのトップ。デラクルーズが.807だったことを考えるとすごい数字だが、破壊力あるドジャース打線の恩恵もあっただろう。もちろん、並の選手では達成できる数字でないことは間違いない。

1位:エリー・デラクルーズ(シンシナティ・レッズ)
   67盗塁/2023年:35盗塁
 メジャー2年目にして、史上5人目となる「20-60」を達成した恐るべき若手。最終的に25-67まで数字を伸ばした。リーグ11位の160安打の一方、三振数は218とリーグ最多。出塁率も.339でリーグ19位(大谷は.390)で、これで盗塁王がとれることが凄い。盗塁失敗数が16回ととにかく多く(大谷は4回、チャーングは6回)、がむしゃらに次の塁を目指してきた結果ともいえるだろう。