2024シーズンの明治安田J1リーグで、クラブ史上初のJ2降格が決定したサガン鳥栖。11月3日に町田ゼルビア戦を控えるなか、FW横山歩夢(現バーミンガム・シティFC)をはじめ複数の主力選手がシーズン途中で退団した理由をクラブOBが説明している。
川井健太前監督のスタイルを巡り、ファン・サポーターから様々な意見が挙がる中、シーズン序盤から下位に低迷していた鳥栖。2024年夏の移籍ウィンドウでは、横山の海外挑戦にくわえて、MF長沼洋一(現浦和レッズ)、MF手塚康平(現柏レイソル)、MF河原創(現川崎フロンターレ)など複数選手がチームを去った。
2021年から3シーズンにわたり鳥栖に在籍していたMF島川俊郎(現台中FUTURO)は、10月31日に自身のYouTubeチャンネルを更新。「なぜシーズン途中に移籍するのか」という質問に対して、「鳥栖サポーターなので、僕も思っている」と、ファン・サポーターの思いに共感していることを強調。その一方で、「鳥栖は大きなクラブではない。人権費もJ1で下位」と前置きした上で、以下のように訴えている。
「今、転職ブームとか言うけど、例えば同じ仕事内容で給料が500万円、1000万円アップ、海外だと1億円(となれば、)移籍しませんか?もちろんお金だけではないけど、サッカー選手には寿命がある。新しい職場の上司や社長などから『君の力が必要』『君と一緒にタイトルを獲りたい』と言われる。しかも年俸や契約年数がアップする。勝利給もチームによって全然違う。どうですか皆さん?」
J2降格により、2024シーズン終了後にさらなる主力流出が予想される鳥栖。ネット上では、クラブの先行きを心配する声も挙がっているが、島川氏は「鳥栖はとにかくアカデミーを大切にした方がいい」と切り出し、古巣にこう提言した。
「アカデミーがすごく充実しているし、ここ最近はタイトルを獲得している。お金がないチームだから、アカデミーを大切にして、良い選手をどんどんトップチームへ送り込む。あとは高卒・大卒の良い選手を呼んできて成長させて、外に売る」