スパナット・ムエンター 写真:Getty Images

 北海道コンサドーレ札幌所属MFスパチョーク・サラチャートの弟であるタイ代表FWスパナット・ムエンターは、ベルギー1部OHルーヴェンでDF大南拓磨やMF明本考浩のチームメイトだったが、10月31日に退団。Jリーグ移籍を推す声がネット上で挙がっているという。

 現在22歳のスパナットは、タイ1部ブリーラム・ユナイテッドの下部組織出身。2018年4月に15歳8ヶ月22日というタイ国内リーグ史上最年少でデビュー、2019年6月に16歳でタイ代表デビューと、以前からタイ国内屈指のスーパースターとして脚光を浴びている。

 石井正忠元監督(現タイ代表指揮官)のもと、2022/23シーズンにブリーラムでタイ国内3冠達成を果たしたスパナットだが、2023年9月にブリーラムからルーヴェンへレンタル移籍。欧州での活躍が期待されたが、2023/24シーズンのベルギー1部リーグで9試合の出場にとどまると、今季もトップチーム公式戦での出場はわずか3試合。厳しい立場に置かれる中、10月末にレンタル移籍の早期打ち切りにより、ブリーラムへ復帰している。

 そんなスパナットの去就について、タイのサッカーを専門に扱う『Backheel Media』のジャーナリストは、31日に「もし君がスパナットならば、どうしているか?」という質問でアンケートを実施。「ブリーラムに戻る」「日本や韓国へ移籍する」「欧州へ移籍する」「その他」という選択肢のうち、「日本や韓国へ移籍する」が60%以上を占めるという結果に。ネット上では、「タイでプレーするのはもったいない」「海外で新天地を探すべき」「日本でもプレーできる」といったコメントも見受けられる。

 なおドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、スパナットとブリーラムの契約期間は2028年6月まで。完全移籍での獲得する場合、高額の移籍金が必要と考えられるが、同選手のもとにJリーグクラブからオファーが届くことはあるのだろうか。