チェイス・アンリ 写真:Getty Images

 アーセナル所属DF冨安健洋は怪我により、11月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選でも日本代表に招集されない模様。川崎フロンターレ所属のパリ五輪U23日本代表DF高井幸大が代役候補として期待されるが、VfBシュツットガルトで頭角を現しているDFチェイス・アンリも見逃せない。

 2024年夏のプレシーズン期間中に膝を負傷した冨安。10月5日開催のプレミアリーグ第7節サウサンプトン戦で今季初めてピッチに立ち、84分から右サイドバックでプレーしていたが、再び膝を負傷。英メディア『チームトーク』は、同選手の離脱期間が1か月に及ぶ可能性を伝えていた。

 再び公式戦での欠場が続く中、英メディア『トップフライト』は10月31日、冨安の現状について「復帰時期は不明」とリポート。11月2日開催のプレミアリーグ第10節ニューカッスル・ユナイテッド戦の欠場が確実と伝えていることにくわえて、11月上旬に日本代表のメンバー発表会見が実施されることを踏まえると、同選手の招集は現実的でないと考えられる。

 DF伊藤洋輝(バイエルン・ミュンヘン)も11月中の復帰が報じられるなど、依然としてセンターバック陣の選手層に不安を抱えている日本代表。冨安の代役として、9月の中国戦でA代表デビューを飾った高井が有力視されているが、チェイス・アンリのA代表初招集も期待される。

 アメリカ国籍も有するチェイス・アンリは、高卒での海外挑戦により話題を呼んだ逸材。2023/24シーズン終了後のトップチーム昇格を果たすと、今季ここまでブンデスリーガ4試合でスタメン出場。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では全3試合で途中出場も、レアル・マドリード所属FWビニシウス・ジュニオールとのマッチアップで注目を集めていた。

 一方、森保一監督はCLでの出来も代表の選考基準として考慮している模様。英メディア『グラスゴー・ワールド』が9月24日に伝えたところによると、指揮官は「CLでのパフォーマンスは間違いなく(代表選考の)基準に含まれる。私はCL優勝を目指すクラブに対して、どれだけ良いパフォーマンスを発揮できるか注目している」と語ったという。