サンフレッチェ広島所属のキプロス代表FWピエロス・ソティリウは、2024シーズン終了後に退団することが決定的である模様。欧州復帰の可能性を海外メディアが報じている。
同選手はブルガリア1部ルドゴレツ時代に絶対的ストライカーとして活躍した後、 浦和レッズからの関心が報じられる中、2022年8月に広島へ完全移籍。来日1年目にYBCルヴァンカップ決勝のセレッソ大阪戦で2ゴールを挙げ、優勝に大きく貢献した。
しかし2023シーズン以降は度重なる負傷離脱により、本来のパフォーマンスを発揮できず。今季も3月16日のヴィッセル神戸戦で左足を痛めると、7月14日のアビスパ福岡戦でも負傷交代。リーグ戦21試合の出場で6ゴール2アシストも、9月以降は元ポルトガル代表FWゴンサロ・パシエンシアらとのポジション争いで後れをとっている。
そんなソティリウは2023年6月、キプロス国内ラジオ局『SPOR FM 95.0』のインタビューで「(母国復帰の可能性については)今のところ、考えていないね。日本人はヨーロッパの選手を尊敬してくれるし、契約更新は間違いなく検討するよ。日本は興味深い国だしね」と前向きなコメントを残したほか、広島との契約期間が2024シーズン終了後までであることも明かしていた。
しかし、ギリシャメディア『スポーツドッグ』は10月31日に「ソティリウは広島と契約更新しない。すでに欧州へ戻ることを決めている」と報道。移籍先について、記事では「キプロスに戻る可能性も排除されないものの、どのクラブを選択するのか関心が集まっている」と綴られている。
コンディション不良によるソティリウの稼働率の低さは、以前からチームにとって悩みの種となっていたはず。2024年夏に加入のパシエンシアと1年半の契約を結んだとみられるほか、MFマルコス・ジュニオールなども含めて、広島が外国籍選手を6名も抱えている現状を踏まえると、クラブがキプロス代表ストライカーと契約更新しないという選択をとっても不思議ではない。