どのザガートも600PSの自然吸気V12エンジンと、スムーズで変速の速いタッチトロニックIII MTを組み合わせた、”走る芸術品”

限定版「ヴァンキッシュ・ザガート」の「ヴォランテ」「シューティングブレーク」「スピードスター」の3バージョンと、超希少な「DBS GTザガートからなる4台のプライベート・コレクションは、アストンマーティンと有名なイタリアン・デザインハウスとの最新のコラボレーションをほぼ完全に網羅したものとなっている。

2016年にコモ湖で開催された権威ある伊「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」でコンセプトモデルとして発表されたヴァンキッシュ・ザガートは、前例のない顧客からの要望を生み出し、99台の限定生産となった。その後「ヴァンキッシュ・ザガート・クーペ」にほかの3つのボディスタイルが追加され、やはり厳密な限定生産が行われ、4モデル合計でわずか325台が生産された。

ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテ、ヴァンキッシュ・ザガート・シューティングブレーキ、ヴァンキッシュ・ザガート・スピードスターはすべて、アストンマーティン・ワークスを通じて市販されるコレクションに含まれる。このうちヴァンキッシュ・ザガート・スピードスターが最も希少で、生産台数はわずか28台、ヴォランテとシューティングブレークは、オリジナルのクーペで設定された99台の生産台数制限を遵守している。

この4つのモデルはすべて、先代のアストンマーティン・ヴァンキッシュSをベースにしており、それ自体がかなりのコレクターズ・アイテムとなっている。どのザガートも、600PSの自然吸気V12エンジンと、スムーズで変速の速いタッチトロニックIIIトランスミッションを組み合わせたものだ。

モデルごとに微調整されたアダプティブ・ダンピングとともに、ヴァンキッシュ・ザガート・ファミリーは、そのデザインと同様に刺激的で記憶に残る卓越したドライビング・プレジャーを提供。ザガート・トリオのコレクションに加わるのは、おそらく最も希少なアストンマーティン・ザガート、「DBS GTザガート」だ。

有名なイタリアのデザインハウスの100周年を記念して製作された「DBZセンテナリー・コレクション」は、アストンマーティンとザガートとの長年の関係に対するユニークな2台のクルマによるオマージュである。

2019年に発表されたDBZセンテナリー・コレクションは、DBS GTザガートと「DB4 GTザガート・コンティニュエーション」で構成され、19組の厳密な限定生産で、アストンマーティンがこれまでに製造した新型スポーツカー群の中で最も価値が高く、価格は600万ポンド(現地税別。現在のレートで1億1821万円)だった。このDBS GTザガートの最大の注目点は、カーボンやメタルの3Dプリントによる内装仕上げという世界初の試みである。

アストンマーティン・ワークスを通じて提供される4台のコレクションについて、同社のセールス・マネージャー、ジャスティン・ピアース氏は次のように述べている。「希少性とデザインスタイルは、もちろんアストンマーティンの代名詞ですが、ここでご紹介するスポーツカー群によって、これらの特徴がまったく新しいレベルに引き上げられます。

ザガートの名を冠したアストンマーティンはすべて、即座にスポーツカーの伝説の領域へと昇華されますが、このようなモデルが4台も一緒に提供されることは、ほとんど不可能なほど希少なDBS GTザガートを含め、このコレクションは、これまでに見たことのない、最も重要で美しい集まりのひとつとなっています」

エンスージアスト・コレクターに一生に一度の機会!?  アストンマーティン「ザガートモデル」の最新コレクション
(画像=『CARSMEET WEB』より)

文・CARSMEET web編集部/提供元・CARSMEET WEB

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