ペンシルベニア州の自称霊能者が、クライアントから13,000ドル(約2000万円)以上をだまし取った疑いで当局に逮捕されるという事件が報じられている。

 地元メディアの報道によると、事件は今年6月に匿名の被害者女性が霊能者のソフィア・アシュレイ・ウィリアムズから “直感的なリーディング “を受けたことから始まったという。 セッションの後、霊能者はエーテルから感じ取った様々な “問題 “を解決するため、その後3ヶ月にわたって追加のミーティングを予約するよう女性を説得した。

 残念なことに、多くの霊感商法がそうであるように、これらのリーディングはかなりの代償を伴うものだった。具体的には、あるセッションで霊能者はその女性に、母親の結婚指輪と祖母の銀のネックレスを渡すよう説得。更にその後のリーディングでは、家族の誕生日が書かれたハンカチに包まれた3500ドルの現金を渡すよう指示したのだ。 続いて霊能者は「女性の先祖が何らかの金銭的な争いに巻き込まれている」と告げ、何と5,000ドルのセッションが行われたのだ。

 高額な鑑定は留まることなく、霊能者がさらに別のリーディングのために4700ドルを支払うよう女性に告げたことで、両者の関係はついに崩れた。 ちなみに霊能者はセッションの費用は”瞑想を通して彼女に霊が会いに来る “ものだと説明したそう。

 流石に騙されていると思った被害者女性は、霊能者に「彼女の要求があればお金と家宝を返す」という最初に結んだ契約を果たすよう依頼。 しかし霊能者は「現金と宝石は “彼女が瞑想をしている寺院に安全に保管されている “のでできない」と彼女に残念そうに告げたのだ。 ここで女性は警察に通報、霊能者のウィリアムズ容疑者は逮捕に至ったのである。

 ウィリアムズ容疑者は、現在元クライアントに金を返すという警察への約束を守らなかった後、1万3,600ドルもの大金を得た詐欺の容疑で逮捕され、虚偽の印象を与えただけでなく欺罔による窃盗という重罪を科せられ、収監される予定だという。

文=田中尚(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

提供元・TOCANA

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