バイクの免許を取得し、バイクを買って、お気に入りのライディングギアも揃え、念願のツーリングへ・・・そんなライダーとしての喜びを感じることができたけど、単調なツーリングばかりでマンネリ化している方もいるかもしれません。新しいバイクの喜びを感じたいライダーにお勧めしたいのが「オフロードライディング」です。また、バイクの単独事故の原因としてスリップが挙げられているため、万が一の対処法を知るためにもオススメです。

滑って当然!?新しいライディングの境地へ!

条件反射的な体重移動を覚えよう。

砂利道は危ない・・・だけど!

 不安定かつ摩擦係数の小さい未舗装路面を走行するので、バイクやタイヤグリップに身を任せるライディングでは、間違いなく転倒するでしょう。オンロードとの違いは車体を寝かせて曲がることの困難さです。車体を倒せばスベる、そうでなければ曲がらない・・・これを楽しいと思えるならオフロードバイクを購入してみては?

 不安定な路面状況の中、転倒しないように走る難しさにオフロードの楽しみがあるのかもしれません。そして、バイクは楽しさと危険が表裏一体であるところに改めて気づくと思います。

私の小言

ルールとマナーを守って、河川敷へチャレンジしてみよう。

素早く食せるカップ麺を共に(ゴミは持ち帰ろう。)

 オフロードバイクは楽しみながら安全マインドを醸成できる絶好の環境といえるでしょう。想像以上に体力を使うので、水分補給とタオルも忘れずに!

オフロードは装具を揃えれば怖くない!

バイクの挙動を低速域で学べるオフロード。滑りやすいことから転倒することも十分考えられます。
そのため、怪我を防ぐプロテクターやブーツは必須です。

特にオフロードでの転倒時に怪我をしやすい膝と足首を守るためニーガード、オフロードブーツは最低お揃えておきたいもの。装備に関する内容はこちらの記事でもチェック!!

オフロード走行時の挙動は「危険回避能力」へと変換される!?

 日常のライディングスキルを向上させるための方法の一つとしてもオフロード走行は効果的です。転倒しやすい環境に身を投じることで、新しい操作方法が見つかるかもしれません。このように、日々のライディングにフィードバックすることで自分の限界を自覚することができます。

 実は二輪車特性については教習所の運転教本に「タイヤと路面のすべり摩擦係数は一定ではなく、常に変化している」と記載されており、タイヤがすべり始める時期は予測不能ということです。このため、ライダーは常にバランスを探り、安全運転しなくてはいけません。

白バイ隊員はあらゆる路面状況での訓練を行っている。

 

オフロード走行は、頭で考えるより先に身体が動くようになる!

 オフロード路面はというと、すべり摩擦係数は限りなく小さいため常時すべりながら走行することになります。すべりはじめる時期は「予測不能」と表現しましたが、意図的に行う「ドリフト走行」はある程度のコントロールが可能

 歩行中に転倒しそうな時に手をつくように、バランスが崩れ始めたらバイクに乗りながら何故か身体が反応する条件反射等、高いレベルでの防衛本能の醸成が私たちライダーには不可欠です。

フロントタイヤのスリップに対する対応力はオフロードで養おう!

 偶発的に起こっても、蓋然的に起こしても、すべることには変わりないので「頭で考えるより先に身体が動くようになる」というのがオフロード走行の効果といえるかもしれません。

気軽にできるモトクロス体験

 以前はバイクやトランポ(積載車)を購入し、本格的に開始するというイメージが強かったオフロード走行ですが、近年は各地のモトクロスコース等において「レンタルオフロードバイク」という選択肢も増えています。さらに、車両だけでなく、オフロードヘルメットやプロテクター等、全身装備一式もレンタルできるという充実ぶり。いまやモトクロスはレンタルスキー、スノーボード感覚で体験できるほどハードルはがっつり下がっています。大自然という非日常的な空間で、オフロードを楽しみつつ新しいライディングを見つけてみてはいかがでしょうか。