未確認生物UMAと未確認飛行物体UFO(最近は未確認航空現象UAPとも)は、時折お互いが何らかの関係を有しているのではないかと考えられる事例も多く存在する。

 光を放って飛行するというソロモン諸島のドラゴン・スネークはUFOに擬態するUMAであるとの説もあり、空中を飛行する馬とされるフライングホースは、UFOにおけるキャトルミューティレーションの状況を捉えたものではないかとする説があるなど、さまざまだ。

 現に、UMAが目撃されるという場所や地域が、同時にUFOの目撃多発地帯としても知られているケースは非常に多い。そのため、エイリアンによって地球に送り込まれた生物ではないかと考えられるUMAや、あるいはUMAそのものがエイリアンだったのではないかといった見解がなされているUMAもある。

 神奈川で目撃されたという猫のような謎の生物「エルバッキー」は、地球の監視のために送られた存在であると言われており、アメリカ・オレゴン州のコンサー湖近辺で目撃された全身が白い毛で覆われた獣人「ホワイト・ビッグフット」は、テレパシーによって意思疎通を図ったとされている。

 こうした、エイリアンによって送り込まれた他惑星の生物、通称「エイリアン・アニマル」あるいは「宇宙人のペット」などと呼ばれるUMAは多い。代表的なものとしては、「ビッグフット」や「チュパカブラ」がいるが、それらがエイリアン・アニマルとも呼ばれている大きな原因は、UFOの目撃場所と彼らの出現場所やタイミングがたびたびリンクしているという点にある。

 ビッグフットやチュパカブラ以外でも、例えばアメリカ・ミズーリ州に現れたとされる獣人UMA「モモ」は、UFOの出現後に徘徊しているという目撃が多くなされており、シルバー・ブリッジという大橋を崩落させて大惨事を引き起こしたとの伝説も残るアメリカのUMA「モスマン」についても、モスマンが出現し始めてからUFOが多数目撃されるようになり、一方でモスマンの出現が減少するとともにUFOの目撃も無くなっていったと言われている。日本でも、「伊香保温泉獣人」に対して発見された足跡の現場付近がUFO目撃多発地帯であることからエイリアン・アニマルではないかとの説が唱えられている。

“エイリアン・アニマル”説、UMAはエイリアンが地球に送り込んだ他惑星の生物だった?!
(画像=チュパカブラとして知られる未確認生物 By Jeff Carter / HowStuffWorks – CC BY 2.5, Link,『TOCANA』より 引用)

UMAの神出鬼没な特性や、地球上の生物のものとは思えない生態を兼ね備えているという点は、軍事的な動物兵器として産み出されたという陰謀的な説も挙げられているが、何より地球外の存在としか思えないようなそうした性質からエイリアン、あるいはエイリアンがもたらした未知の生物といった解釈がなされるのも当然といったところだろう。

 しかし、仮にエイリアンがそうした未知の生物を地球に放つ・送り込んでいたとするのなら、その目的は果たしてなんであろうか。UFOの動きから目を逸らすための囮として放つのではといったものもあるが、エルバッキーのように地球人監視のためのエージェント的な存在として送り込んだといったものもある。その一方で、先のモスマンしかり、遭遇すると被曝してしまうという恐ろしいアフリカのジーナフォイロのように、明確な人類への攻撃を意図しているとは思えない例もあるため、ひとくくりに捉えることは非常に困難だと言えるだろう。

【アトラスラジオ関連動画】

文=ナオキ・コムロ(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

提供元・TOCANA

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