しかも、私立の学校であっても、日本よりも様々なコストが高いですから、その体育館やホール等の設備は、実は大したことはありません。富裕層である親たちは、「学費が高い、高い」と言いまくり、その貧相な設備を自慢しまくります。
日本の公立の学校や自治体のホールのほうがはるかに立派だということを知ると、彼らは閉口してしまいます。これを知っている中国や韓国の親達は、ほぼ無償でその様な設備を使用できる日本の公立のよさを知っていて、一族で教育移住してくるわけです。それほど恵まれたものは母国にはないからです。
イギリスなど比較的豊かな自治体であっても、驚くことに自治体の公民館は、第一次世界大戦の頃から使っている納屋のようなものということがあります。
私は実は子供の誕生会で自治体のホール、つまりビレッジホールというものに招かれたことがあるのですが、日本の感覚で言うと昭和初期に建てられた、まるで馬小屋のようなボロボロの建物で、たいへん驚いたことがあります。古いものを大事にするといえば聞こえは良いですが、単に新しいものを作るお金が無いだけなのです。
しかも、このような施術の使用料金は無料ではなく、日本の基準で言うと非常に高いのです。
この地域は家が1軒3億円とか2億円といった。比較的裕福な地域で、市民税も安くは無いのですが、日本のような新しくて清潔な公民館すらないのです。
他の地域の公的な設備にも行きましたが、日本の基準で言うと恐ろしく古く、とても清潔とは言えませんでした。
この感覚で言うと、まるで昭和30年代から40年代の非常に貧弱な公民館です。トイレは非常に古めかしく壊れていることもあります。
私はイタリアに住んでいたこともありますが、富裕層の家が並ぶ一方で、公的なインフラというのはまったく大したことがありませんでした。
このような状況ということは仮に災害が起きた場合に、地元の人々が避難できるような屋根付きの設備がないということです。
ほとんどの自治体には、様々な公民館やコミュニティーセンターがあり、公立の学校にはほとんどと言っていいほど体育館があるような日本と言うのは、実は屋根付きの建物を避難に使えるたいへん豊かな国なのです。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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