浦和レッズ所属のタイ代表MFエカニット・パンヤに、2024シーズン限りで退団の可能性が浮上。タイ国内でにわかに同選手の去就が話題になっているようだ。
現在25歳の同選手は、タイ1部ムアントン・ユナイテッドで主力選手として活躍すると、2023年5月に当時チームメイトだったMFウィーラテップ・ポンパーン、MFジャルンサック・ウォンコーンとともに浦和の練習に参加。トレーニングでのパフォーマンスが評価され、同年7月にムアントンから浦和への期限付き移籍が正式決定する。
来日1年目の2023シーズンは、リーグ戦5試合の出場でノーゴールという結果に終わったが、10月4日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)ハノイFC戦でゴールを挙げるなど、鮮烈なデビューで話題に。ACL浦項スティーラーズ戦でホセ・カンテの先制ゴールをアシストするなど、アジアの舞台では一定の結果を残していた。
期限付き移籍期間延長が決まった後、2024年1月にAFCアジアカップに臨むタイ代表の招集を辞退し、浦和の沖縄キャンプへ参加するなど、浦和での出場機会確保にむけて意欲を見せていたエカニットだが、今季はリーグ戦でのスタメン出場がわずか1試合。7月6日のJ1第22節・湘南ベルマーレ戦を最後に出番がない状況だ。
監督交代後も序列アップの兆しがないだけに、タイメディア『Vi Park』は10月26日に「エカニットが浦和退団にむけて準備」と、2024シーズン終了後に期限付き移籍期間満了に伴いムアントンへ復帰する可能性を伝えている。
浦和で厳しい立場に置かれる一方、9月の国際Aマッチデーでタイ代表復帰を果たしたエカニット。同国代表率いる石井正忠監督は、8月末の会見で「(AFCアジアカップの代表辞退は)彼自身の意思ではなかったということを本人からはっきりと聞きました」と語った上で、「彼の能力は、代表にふさわしい」と評価している。