インドネシア代表は11月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で、日本代表やサウジアラビア代表と対戦。DFジャスティン・ハブナー(元セレッソ大阪)など欧州出身選手の大量帰化、シン・テヨン監督による母国韓国への「インドネシア代表応援団結成」呼びかけが話題になっているが、2試合の結果次第で監督交代の可能性もあるという。
インドネシアは9月開催の最終予選で、格上のサウジアラビア、オーストラリア相手に引き分け。10月の最終予選では招集メンバー27名中13名が帰化選手という構成だったにもかかわらず、バーレーンに引き分けると、中国戦では1-2と敗北。4試合を終えて勝ち点3と、2位オーストラリアから2ポイント差も5位に沈んでいる。
そんなインドネシア代表を巡っては、ジャカルタ開催の日本戦で在インドネシアの韓国人による「インドネシア代表応援団」が結成される模様。韓国メディア『聯合ニュース』は10月26日に「インドネシアで靴の製造を手掛ける『KMKグローバルスポーツ』のソン・チャングンCEO(最高経営責任者)が、シン・テヨン監督からの要請を受け入れると、韓国人実業家に働きかけて1500枚のチケットを確保した」と伝えている。
この韓国人によるインドネシア代表応援団結成の裏で、シン・テヨン監督の進退問題が浮上。ベトナムメディア『vn』が30日に伝えたところによると、インドネシアサッカー協会(PSSI)のエリック・トヒル会長は最終予選4試合で3分1敗という成績に不満を抱いている模様。11月のホームゲーム2試合の結果次第をもとに、シン・テヨン監督の解任を検討するとみられ、記事では「シン・テヨン監督はPSSI会長からのプレッシャーにさらされている」と綴られている。
シン・テヨン監督は、以前から”反日志向”の強い人物と知られている。U23韓国代表監督時代の2016年1月、AFC U23アジアカップ決勝を前に「決勝戦で日本を倒せば、(韓国の伝統衣装の)韓服を着て会見に出席する」と対戦相手を暗に挑発すると、日本に敗れた後には、「リオデジャネイロ五輪で再び日本と対戦する機会があれば、必ず相手の鼻をへし折る」などと恨み節。一連の発言内容が日本での反発を生んだ。