京都サンガ所属の韓国代表GKク・ソンユンが、Jリーグにおける韓国人GKの立ち位置に言及。北海道コンサドーレ札幌時代にミハイロ・ペトロヴィッチ監督のもとで培った能力についても語っている。
ク・ソンユンはセレッソ大阪でプロキャリアをスタートも、韓国代表GKキム・ジンヒョンからレギュラーを奪えず。しかし2015年に札幌へ完全移籍すると、加入1年目から正守護神として活躍。J1昇格に大きく貢献したが、新型コロナウイルス感染拡大によりJリーグが中断すると将来的な兵役義務を見越して2020年5月に大邱FCへ完全移籍する。
その後、2021年2月から約1年半の兵役期間を経て、2022年10月に札幌へ復帰も、GK菅野孝憲らとのポジション争いで出場機会が限定。それでも2023シーズン途中に京都へ移籍した後は、再び正守護神として存在感を発揮。チームが今季途中までJ1残留争いを強いられる中、好セーブを連発している。
韓国紙『中央日報』で10月30日に掲載されたインタビュー記事によると、ク・ソンユンは韓国人GKがJリーグの舞台でプレーする難しさについて、以下のように語ったという。
「韓国人GKはJリーグで非常に重要なポジションだ。外国人選手として、日本人選手を圧倒する技術を見せなければならない。しかもGKは1試合に1人しか出場できないポジションなので、競争は激しい。Jリーグで10年以上も安定した実力を見せているキム・ジンヒョンやチョン・ソンリョンは、尊敬に値する先輩だ」
そんなク・ソンユンは、ペトロヴィッチ監督から指導を受けたことにより、プレーの幅が広がったことを実感している模様。「GKが積極的にビルドアップに参加することを望む監督と出会う機会に恵まれ、経験と技術を積むことができた。毎試合、ギリギリのポジションでセンターバックの気持ちでプレーしていた」と、札幌時代を振り返ったという。