少子高齢化がすすむ郊外での「買い物難民」問題を、空中配送で解決しようという取り組みが、川崎市で行われています。

この取り組みを行っているのは、パナソニックホールディングス株式会社、東急株式会社、UR都市機構(独立行政法人都市再生機構)ら。2024年10月には神奈川県川崎市と連携し、UR虹ヶ丘団地(川崎市麻生区)で、市道を横断する空中配送実験を開始しました。

空中配送ロボットが市道を横断し集会所へ

この実証実験は、配送業界の人手不足や、高齢化が進む郊外住宅地での買い物の利便性向上、地域活性化を目指して2023年11月に始まりました。

自治体と連携したことで、団地内の市道を横断する新ルートが追加され、UR虹ヶ丘団地の集会所入り口まで配送を行います。

集会所を利用する住民もサービスを利用しやすくなり、コミュニティ活性化を図るといいます。

11月9日のイベントで見学可能

あらたに集会所に設置したタッチパネル端末から、会員登録せずに注文ができるといいます。支払い方法として、クレジットカードや電子決済、現金が利用できるそうです。

実証実験は10月下旬から12月下旬にかけて不定期で実施。11月9日(土)に開催予定のイベント「第3弾 虹のまちにわフェス」では、一般の人も空中配送ロボットの運行を見学できるそうです。

空中配送を「街のインフラ」に

この実験を通じて、空中配送を新たな「街のインフラ」として確立することを目指すという3者。

新ルートでの配送に必要な技術の検討や、行政との連携手法の模索、市場ニーズの検証などを行うということです。

<参照>

パナソニック ホールディングス、東急、UR都市機構 空中配送ロボット実証実験を次のステージへ