Windowsのパソコンを購入すると、「マカフィー」というセキュリティソフトがプリインストールされていることが多い点に気づく方もいるのでは?このソフトウェアは、購入後しばらくは無料で使用できますが、その後は有料契約が必要となります。
しかし、勝手にプリインストールされているセキュリティソフトから有料契約を迫られるのはなんとなく気分が悪いと感じる方もいるでしょう。本当にマカフィーとの契約は必要なのでしょうか? この記事では、マカフィーの必要性について詳しく解説していきます。
買ったPCに勝手に付属することが多い「マカフィー」とは
OSがWindowsのパソコンを家電量販店などで購入すると、PCに「マカフィー」が勝手に付属し、トライアル期間がスタートしてしまい辟易としている方も多いのでは?
マカフィーは、世界的に有名なセキュリティ対策ソフトの1つです。ウイルス対策、マルウェア検出、ファイアウォール機能などのセキュリティ機能を提供しています。
ちなみに新しいPCに付属しているケースが多い理由は、PCメーカー各社とマカフィー社の提携に要因があります。たとえば富士通は2013年から個人・法人向けPCへのマカフィーのプリインストールを開始しています。
PCメーカー側にとっては新品で購入されたPCが、購入後すぐにウイルス感染してしまうといったリスクが「マカフィー」のトライアル期間のセキュリティ機能によって軽減されます。
マカフィーの年額はどれくらい?
マカフィーの年額は契約年数や台数、プランによって異なります。たとえば「McAfee+プレミアム」を契約する場合の年額は以下の通り。
・1年契約:6,500円
・2年契約:11,740円(支払金額23,480円)
・3年契約:10,526円(支払金額31,580円)
つまりマカフィーは「有料のセキュリティ対策ソフト」であり、そもそも有料のセキュリティソフトをインストールしたいと思っていない方は「契約する必要」はありません。アンインストールしても問題ありません。
マカフィー不要説
マカフィーのような有料セキュリティソフトは不要だという意見が増えています。その理由をいくつか見ていきましょう。
Microsoft Defenderによる定期的なスキャンが可能
Windows10やWindows 11には「Windowsセキュリティ」が標準搭載されており「ウイルスと脅威の防止」がデフォルトで行われています。加えて「Microsoft Defender ウイルス対策のオプション」では定期的なスキャンをオンに切り替えることも可能です。つまりマカフィーをインストールしなくとも、Windowsの標準機能で十分なウイルスの防止ができているという考え方ができます。
無料のセキュリティ対策ソフトも多数提供されている
マカフィー以外にも、無料で使用できる優れたセキュリティソフトが多数存在します。たとえば、Avira Free AntivirusやKINGSOFTなどが有名。Avira Free Antivirusはウイルス、マルウェア、ランサムウェアをPCを保護するには充分な機能があり、KINGSOFTは非常に軽量化している上に基本的なウイルスソフトの役割を果たしてくれます。
つまり、Windowsの標準機能によりウイルス対策をした上で、さらに不安な点については無料のセキュリティ対策ソフトをインストールすることで対策を行うことが可能。
『Windows標準機能+(※必要に応じた)無料のセキュリティ対策ソフト』の組み合わせよりもマカフィーが明確に機能的に上回る点が何か、という点は見えづらい一面があるでしょう。
Google Chromeには「セーフブラウジング」機能もある
ブラウザ側でのセキュリティ対策も近年は強化されています。
たとえばGoogle Chromeには、「セーフブラウジング」という機能が搭載されています。この機能は、危険なウェブサイトやダウンロードを事前に検知し、ユーザーに警告を表示するというもの。設定方法は以下の通りです。
このようにWindows標準機能だけでなく、利用するブラウザ側でのセーフブラウジング機能も充実しています。