V・ファーレン長崎所属のブラジル人MFマテウス・ジェズスは、10月27日に行われた明治安田J2リーグ第36節の鹿児島ユナイテッドFC戦で2ゴールをマーク。チームにJ1昇格の可能性が残っている中、海外では同選手と長崎の契約内容や古巣ブラジル1部コリンチャンスとの関係について報じられている。
現在27歳の同選手は2018年にG大阪でプレーも、宮本恒靖監督の就任後に出場機会を失い、わずか半年で退団。その後、2019年にコリンチャンスで元長崎指揮官であるファビオ・カリーレ監督の指導を受けていたが、コリンチャンスでレギュラー定着とはならず、複数クラブへレンタル移籍する。
しかし2023年8月にコリンチャンスから長崎へ完全移籍したことをきっかけに、同選手のキャリアは好転。加入1年目からリーグ戦12試合の出場で1ゴール4アシストと結果を残すと、今季はリーグ戦ほぼ全試合スタメン出場で16ゴールをマーク。J2得点ランキングで3位につけるなど、本来のパフォーマンスを発揮している。
リーグ戦が残り2試合である中、ブラジルメディア『グローボ』は30日にマテウスの現状を特集。長崎でのゴール量産や鹿児島戦のゴールシーンを紹介した上で、「彼は1試合平均0.42ゴールをマーク。長崎との契約期間は2025シーズン終了後までだ」と伝えている。
また、長崎は同選手の保有権の25%を保持しているが、コリンチャンスも25%を保有。記事では「コリンチャンスは2019年に900万レアル(当時約2億円)を支払ってマテウスを獲得したが、移籍金回収のチャンスはまだ残っている」と綴られている。
長崎の上位進出の原動力となったマテウス。新スタジアム完成でJ1昇格への機運が高まる中、同選手の去就にも注目が集まりそうだ。