「バレリアナ」と名付けられた古代都市

 研究チームは、近くの淡水ラグーンにちなんで、この都市を「バレリアナ」と名付けた。バレリアナは古典期(250~900年)に建設された都市で、広い土手道でつながれた複数の広場、ピラミッド型の寺院、球技場など、「古典期マヤの首都の特徴」をすべて備えているという。

 バレリアナの中心部から離れた丘陵地帯には、段々畑や家々が点在しており、都市が密集して広がっていたことを示唆している。カンペチェ州中東部でマヤ遺跡が発見されたのは今回が初めてだ。