花王株式会社は、20~50代の男女1,000人を対象に「帰宅後の入浴に関する調査」を実施しました。
この調査結果から、“帰宅後すぐに入浴する習慣”が、生活の質を向上させる可能性があることが明らかになりました。
「帰宅後すぐの入浴」のメリット
調査結果によると、毎日帰宅後すぐに入浴している人は全体の27.1%にとどまり、約半数の48.5%は食事後や就寝前など遅めの時間帯に入浴していることがわかりました。
しかし、帰宅後すぐの入浴を実践している人々の約8割(76.0%)が、夜の過ごし方に高い満足度を感じていると回答しています。
自由回答では「寝るまでの時間をより有意義に使える」「夜の時間が長く感じられる」ことがそのメリットとして挙げられています。
実践者の約8割が2年以上継続
興味深いことに、帰宅後すぐの入浴を実践している人のうち、約8割(75.5%)が2年以上この習慣を継続しており、生活習慣として十分に定着していることがうかがえます。
継続のための工夫として、「朝に寝巻を用意しておく」「お風呂掃除を事前に済ませておく」などという回答があったそうです。また、「冷たい飲み物を用意する」など、入浴後の楽しみを作る工夫も回答されていました。
お風呂の専門家もメリットを指摘
25年にわたり4万人以上の入浴を調査してきたという東京都市大学人間科学部の早坂信哉教授は、この調査結果について「『帰宅後すぐの入浴』はくつろぐ時間が長くなる、睡眠の質が良くなるなど様々なメリットがあると考えられますが、今回の調査でもその傾向がしっかりと見えてきました」とコメント。
また、「お風呂は仕事とプライベートの時間を切り替えることができるスイッチです。これまで『帰宅後すぐの入浴』を実施していなかった人もまずは週1~2回からでも試してみてはいかがでしょうか。帰宅後は水分補給をしてから入浴をするのがいいでしょう」とアドバイスしています。