【家電コンサルのお得な話・216】2024年11月1日から「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」(通称「フリーランス法」)が施行される。普段あまり耳にすることの少ない正式名称だが、この新法はフリーランスの方々と発注事業者間の取引を適正化し、就業環境の整備を通じて「安心して働ける環境」を構築することを目的としている。

11月1日から施行!「フリーランス法」の理解度を高めよう
11月1日からフリーランス法が施行
(厚生労働省の特設サイト)
(画像=『BCN+R』より 引用)

厚労省のYouTubeチャンネルで説明会のアーカイブ動画が見られる

 フリーランス法の施行日が近づく中、公正取引委員会は認知度向上のため10月11日~11月8日まで「フリーランス法広報強化期間」の第二弾を実施中だ。

 第一弾の6月17日~7月31日までに続き、イラストレーター兼漫画ブロガーのBUSON(ブソン)氏のオリジナルキャラクター「しきぶちゃん」を起用した広報活動を実施している。

 広報活動の一環として、YouTubeでの動画広告配信、GoogleやYahoo!JAPAN、LINEなどでのバナー広告を10月18日~11月7日まで掲載する。

 また、政府広報とも連携して9月9日以降、SNS(YouTubeやX)や屋外交通広告を通じた告知活動を展開している。SNSでは、公正取引委員会の公式XおよびFacebookで「フリーランス新法通信」として毎週火曜日に情報を発信しており、YouTubeでも法律に関する動画を投稿している。

 一方、「フリーランス法説明会・個別相談会」の多くは、一部地域を除いてすでに終了している。

 しかし、7~8月にかけて公正取引委員会が中小企業庁や厚生労働省と共同で開催した東京会場の説明会のアーカイブ動画が、厚労省のYouTubeチャンネルで公開されているため、視聴することをお勧めしたい。

11月1日から施行!「フリーランス法」の理解度を高めよう
特設サイトで「理解度診断」が行える(画像=『BCN+R』より 引用)

 さらに特設サイトでは、フリーランスや事業者向けの動画をはじめ「法律の概要」や「理解度診断」などを提供し、誰でも簡単に新法の内容を理解できるように工夫している。

 法律の施行により、取引の不透明さや不安定な労働環境に悩むフリーランスの方々が適切に保護されることが期待される。これを機に取引がより適正化され、多様な働き方が一層推進されることを願いたい。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)

■Profile
堀田泰希
1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実戦的内容から評価が高い。

提供元・BCN+R

【関連記事】
乗り換えたい新料金プラン、1位はNTTドコモの「ahamo」
【申請編】マイナンバーカードを作ろう! 自撮り向きスマホで顔写真を撮って申請
マスクの一時置きにピッタリ! 抗菌・おしゃれな「マスクケース」まとめ
改悪続くクレカの還元 キャッシュレス決済の本命は即時決済?
デキる人はこう使う! ビデオ会議で差がつく「Zoom」の超便利テクニック