U19日本代表FW塩貝健人は2024年8月に横浜F・マリノスと特別指定選手の契約を解除し、オランダ1部NECナイメヘンへ加入。10月29日の国内カップ戦で移籍後初ゴールを挙げたが、ロジェール・マイェル監督が同選手の現状に言及している。
ナイメヘン移籍前、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場クラブからも注目されていた塩貝。9月5日の練習試合で2ゴールを奪うなど新天地で好スタートを切ると、9月21日にはリーグ戦初出場。10月にはリーグ戦で3試合続けて途中出場と、徐々に出場機会を増やしている。
そんな中で迎えたPECズヴォレとの国内カップ戦では、78分からプレー。スタメン出場のFW小川航基が1-2で迎えた88分に同点ゴールをマークすると、塩貝も延長前半の103分に右サイドの角度のない位置からシュート。ゴールマウスのニアを抜き、ゴールネットを揺らした。
延長前半終了間際に小川が追加点を奪ったこともあり、4-3でズヴォレを下したナイメヘン。オランダメディア『VI』によると、マイェル監督は試合後、塩貝のゴールについて「まぐれではない」と強調し、「今日のようなゴールパターンは、トレーニング中にもやったことがある。角度のない位置からシュートを放つことが可能なのは分かっていた」と説明。同選手の現状について、以下のように語っている。
「彼は小川や佐野とは違って、(私から)コミュニケーションをとる時にやや難しさを感じる時がある。意思疎通ができない場合は非常に困難だけど、試合後に彼をハグした時、彼は私の思いを理解してくれたと思う。いつか小川や佐野が通訳を手伝ってくれるだろう」
ナイメヘン加入からまだ2か月しか経っていないこともあり、オランダの文化や環境にフィットしきれていない塩貝。ただ、カップ戦での移籍後初ゴールにより、指揮官からの評価が上がることは確かだ。