痛みも出血も何の症状もなければ、その存在に気付きません。そして、突然、出血して、その存在に気付くことになります。

「治療に痔の薬を使うケースが多いですが、便通を直さずに痔の薬だけ使っても根本的な治療にならないため改善しません。便通を直さずに注射療法を受けても、また時間がたつと出血を繰り返すようになります」(佐々木さん)

すべての問題は便通にある

佐々木さんは大切なことは便通を整えることだと言います。

「イボ痔は肛門にできた静脈瘤のようなものなので、簡単に言うと『血がたまった袋』を持っているようなもの。破れたら、いつ出血してもおかしくないんです。破れなければ、出血しません。だから、全く出血しないっていう人も多いですし、出血する時期としない時期があったりします。また、突然の大出血ということもあります」(佐々木さん)

「ところが、便通を直すだけで出血しなくなるんですよ。それだけ、便の負担が大きかったってことですね。『出血が止まらないから手術って言われたけど、受けなくてよかった』『どんな薬を使っても止まらなかった出血が、便を出すだけで止まるなんて夢みたい!』って言われます」(同)

便通も直さずに、出血が止まらないからといって、注射療法や手術を行うことは、火元を消さずに周りに水をかけているようなものです。

この機会に、正しいお尻の知識を身に着けたいものです。

2年振りに22冊目の本を出版しました。

「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)