9歳の少女が語る「前世の記憶」、それは…

 アーナは、かつて自分が住んでいた島々と思われる場所の絵をよく描いていたという。

「これは、メディアや彼女の想像から生まれたものではなく、実際に記憶しているものだと気づきました。彼女の経験は、子供じみた想像の域を超えていると私は確信しています」と、クリスは語る。

 母親のジリアンも、「アーナが使っている言葉だけでなく、その話し方にも何か特別な力を感じました」と、娘の言葉を信じている。

 クリスとジリアンは、アーナの話を手がかりに調査を進めた。そして、2000年にヘラクレイオンという古代都市が発見されたという記事を見つけた時、彼らは衝撃を受けた。

 記事には、紀元前12世紀に存在した港湾都市ヘラクレイオンが、地震によって水没する前の様子を再現したCG画像が掲載されていた。それは「アーナの絵と全く同じ」で、「前世が存在することの証明」だとジリアンは確信した。

9歳の少女が語る「水没した古代都市の記憶」と突然の言語覚醒
(画像=古代都市ヘラクレイオンは2000年に発見された 画像は「Daily Star」より,『TOCANA』より 引用)