日本代表MF守田英正が所属するスポルティング・リスボン(ポルトガル)のビジネスモデルが、ここ数年で大きな成功を収めているようだ。
2023/24年度にスポルティングは、選手売却によって9900万ユーロ(約158億9,850万円)の利益を上げ、クラブ史上最高の数字を記録した。この10年間では、選手売却によって総額7億ユーロ(約1,121億7,948万円)以上の収入を得ており、純利益としては3億6700万ユーロ(約608億1,989万円)のプラスとなっている。
純収入ベースでこれを上回るのは、ライバルのベンフィカ(ポルトガル)、アヤックス・アムステルダム(オランダ)、レッドブル・ザルツブルク(オーストリア)の3クラブのみだ。
さらにスポルティングは今2024/25シーズンUEFAチャンピオンズリーグ(CL)への参加による恩恵を受ける予定だ。まだ、プレミアリーグのマンチェスター・シティやアーセナルとは対戦していないが、CLでの成績も順調で、3試合中2勝1分けとなっている。
プリメイラ・リーガでも素晴らしい成績を維持しており、9試合全勝で30得点、失点はわずか2となっているスポルティング。また、エースのFWヴィクトル・ギェケレシュはすでにで12ゴールを挙げており、国外から高い注目を集めている。
いつかは主力選手を失うことになるだろうが、それこそがこのビジネスモデルの要であり、「宝石」を売却することで将来の成功に向けた資金を確保し続けているのだ。守田も年齢的に来シーズン辺りがステップアップ最後のチャンスとなりそうだが、シーズン終了後に動きがあるのか気になるところだ。