後藤啓介 写真:Getty Images

 ジュビロ磐田からアンデルレヒトへ期限付き移籍中のU19日本代表FW後藤啓介は、セカンドチーム(RSCAフューチャーズ)の絶対的ストライカーとして活躍。完全移籍の場合、トップチーム昇格の可能性もあるという。

 2024年1月、買い取りオプション付きの期限付き移籍によりアンデルレヒトへ加入した後藤。海外挑戦1年目からRSCAフューチャーズで出場機会を確保すると、今季はここまでベルギー2部リーグ9試合の出場で5ゴールをマーク。10月20日のRWDモレンベーク戦では2ゴールを挙げ、チームの勝利に大きく貢献した。

 一時アンデルレヒト退団の可能性も報じられた後藤だが、今季ここまで好調を維持していることもあり、ベルギー紙『HBVL』は10月25日に「アンデルレヒトは後藤の完全獲得にむけて、磐田と交渉」と報道。ただ、アンデルレヒトは買い取りオプション設定額の200万ユーロ(約3億3000万円)全額を支払うことに難色を示しているだけに、交渉破談のケースもあるという。

 そんななか、ベルギーメディア『Voetbal』は28日に「RSCAフューチャーズで頭角を現している後藤は、ロビー・ユーレを上回る存在だ。トップチームで3番手のストライカーになる可能性がある。アンデルレヒトは彼を完全獲得するために、資金を確保しなければならない」と、トップチーム昇格の可能性を伝えている。

 これにくわえて『Transfer Feed』が28日に伝えたところに、アンデルレヒトが元イタリア代表FWマリオ・バロテッリの獲得を狙っていたものの、ジェノアへの移籍が正式決定。アンデルレヒトが守備陣の補強を優先するとも報じられているだけに、同選手の獲得失敗が後藤のトップチーム昇格を後押しする可能性は考えられる。