瀬古樹 写真:Getty Images

 2024年8月30日に、川崎フロンターレからイングランド2部ストーク・シティへ完全移籍したMF瀬古樹。10月29日のカラバオ・カップ(リーグカップ戦)でサウサンプトン所属DF菅原由勢との日本人対決実現も期待されるなか、新天地でとある問題を抱えているという。

 川崎時代、主にサイドバックやセントラルミッドフィルダーとしてプレーしていた瀬古は、イングランドの移籍ウィンドウ最終日にキャリア初の海外挑戦が実現。9月21日のイングランド2部リーグ第6節ハル・シティ戦で新天地デビューを果たしたが、以降は2試合で途中出場。プレー時間はわずか23分だ。

 ストークで控え要員に甘んじている瀬古だが、地元メディア『Stoke on Trent Live』が28日に伝えたところによると、サウサンプトン戦で移籍後初めてスタメン出場する可能性が浮上。ナルシス・ペラチ監督は試合前会見で「セコのパフォーマンスに感銘を受けた。限られたプレー時間の中で見せてくれたものに満足している」と前向きなコメントを残したという。

 ただ一方で、指揮官は同選手の課題にも言及。自身が英語、スペイン語、フランス語を使いこなせるだけに、「セコは言語で苦労している。スペインの選手が英語を学ぶのは簡単だと感じることが多いが、日本のアスリートにとっては全然違う。日本人にとってイギリスの環境に慣れるのは大変だし、適応するのに一定の時間は必要」と指摘。

 それでも「彼はチームにうまく溶け込んでおり、向上心も強い。ピッチでの振る舞いは称賛に値するし、我々のプレースタイルを熱心に学ぼうとしている」と学習意欲を称えるなど、同選手に対する評価は高いという。サウサンプトン戦でチャンスをものにしたい瀬古だが、イギリスの文化や環境に慣れたら更なる活躍が期待できそうだ。