カレーハウスCoCo壱番屋で知られる株式会社壱番屋(以下、壱番屋)が、石川県金沢市に業態初となる環境配慮型店舗をオープンしました。
これは「壱番屋長期ビジョン2030」の重点項目のひとつで、CO2排出量や水使用量の削減、廃棄生ごみゼロなどを目指すといいます。
さらに、店舗の材質から従業員の制服に至るまで、環境に極力負荷をかけない仕組みを施すとのことです。
CO2排出量削減を実現する木造店舗
10月7日に移転オープンした金沢小坂店は、木の梁(はり)を生かし、木目を基調とした内装デザインとなっているようです。
外壁は国産木材の端材を使った「オフセットサイディング」を採用しています。廃棄の削減やCO2の放出を防止するなど環境に配慮した外壁材だといいます。
また、店内温度を安定させるために遮熱シートを導入。これにより年間約4トンのCO2排出量削減となるそうです。
複層ガラス、空調循環装置なども導入されるようで、これは空調使用量を抑制となり約60%のCO2排出量削減が見込まれています。
環境への配慮は、店舗スタッフの制服にも施されます。制服の染料に、タマネギの皮から抽出した成分をベースに植物の天然成分を配合したものを使用しているとのことです。
生ごみ処理機も取り入れ、将来的には生ごみ廃棄量ゼロを目指していくそうです。
さらに、太陽光発電の導入により電気使用量の約10%を店舗で創出します。節水型機器の導入で、水の使用量を年間約10%削減する設計も施されています。
他の店舗にも導入を検討
壱番屋は、これまでにも廃食油の100%リサイクルや石油由来プラスチックの削減などの取り組みを行ってきたそうです。
CO2削減に寄与する木造建築と太陽光発電に関しては、金沢小坂店だけでなく条件の合う店舗に今後導入していくとしています。その他の取り組みも検証を経たうえで、既存店と新店への導入を検討するそうです。