西方、見奏(けんそう)櫓の向こうに見えるのは九州本土。平戸城は平戸瀬戸を挟んだ島側に位置します。船が主な移動手段だった時代、町の中心は本土ではなく良港に恵まれた島側に築かれました。
見奏櫓は二の丸北側に位置する櫓。今は休憩所になっていて大航海時代のオランダの様子を描いた絵画が飾られています。平戸の様子ではないですが、この時代の西洋の様子を知ることができます。
懐柔(かいじゅう)櫓の向こうに平戸大橋が見えます。平戸と本土を結ぶ唯一の橋です。懐柔櫓は今はなんとホテルになっていて宿泊することができます。
こちらに宿泊して一日城主になったつもりになるのもいいかもしれません。
ちなみに私が宿泊した旗松亭さんからも平戸城がきれいに望むことができました。
城内にある亀岡神社は明治期に移転してきました。松浦氏所縁の神社であり、松浦氏が居城にしてきた天守が見守る場所に鎮座しています。
港側のオランダ塀から望む平戸城。港のどこからも平戸城はその姿を拝むことができます。江戸時代にはこの地に君臨する松浦家の権威を象徴する存在となり、今ではなくてはならない平戸のシンボルとなっています。
平戸に来られたら是非一度足を運んでいただき平戸の歴史を学びつつ城の姿を眺めながら港町を歩いて見ていただきたいと思います。
編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年8月31日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。