イランは11日、イラン革命45周年を祝う国家的イベントを開催した。イラン国営IRNA通信(英語版)によると、イラン革命を祝うメッセージや祝電が世界からライシ大統領宛てに送られてきているという。その祝意を伝達してきた国名も紹介されていたが、その中に日本も含まれていた。
11日に祝賀メッセージを送った国の中に米国をはじめ西側諸国は含まれていないが、イスラエルに侵攻し、1200人余りのイスラエル国民を虐殺したパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム過激テロ組織ハマスを軍事的支援するイランに対し、日本が革命45周年を祝うメッセージをテヘランに伝達したということは、ハマスやレバノンのヒスボラなどテロ組織を支援するイラン聖職者主導政権の政治を容認するものだ、と受け取られる可能性が出てくる。
イランのライシ大統領は11日、首都テヘランのアザディ広場で開かれたイラン革命45周年の記念集会で、「イラン国民は外国勢力への依存ではなく独立を選択した。イラン・イスラム共和国は今日世界で最も独立した国であり、東にも西にも歩調を合わせない立場を維持している。イランは今後も如何なる障害にも負けず前進していく」と強調する一方、宿敵イスラエルのシオニスト政権の打倒を訴えた。