株式会社カワサキモータースジャパンは、親会社であるカワサキモータース株式会社が、鈴鹿サーキットにて、量産メーカーとして世界初となる水素エンジンモーターサイクルの公開走行を実施したことを発表した。
同車両は、水素エンジンモーターサイクルの研究用に製作したもので、今年に入ってから試験走行を開始し、今回の公開走行が実現。搭載している水素エンジンは、カワサキモータース製モーターサイクル「Ninja H2」の998cc直列4気筒スーパーチャージドエンジンをベースに、水素燃料の筒内直接噴射(直噴)仕様に改良したもの。車体は、水素燃料タンクや燃料供給系統を設置できるよう設計されている。両社は、カーボンニュートラル実現に向けた選択肢のひとつとして、水素エンジンモーターサイクルの実用化や水素小型モビリティの実現に向け、今後も研究を続けていくとしている。
水素エンジンモーターサイクル量産メーカーとして世界初の公開走行を実施
カーボンニュートラル実現に向けた選択肢のひとつとして
株式会社カワサキモータースジャパン(本社:兵庫県明石市、代表取締役社長:佐伯 健児)は、親会社であるカワサキモータース株式会社(本社:兵庫県明石市、代表取締役社長:伊藤 浩)が、7月20日、鈴鹿サーキット※1(三重県鈴鹿市)にて、量産メーカーとして世界初※2となる水素エンジンモーターサイクルの公開走行を実施したことをお知らせします。
本車両は水素エンジンモーターサイクルの研究用に製作したもので、2023年3月から研究をスタート、今年に入ってから試験走行を開始し、このたびの公開走行となりました。搭載している水素エンジンは、カワサキモータース 製モーターサイクル「Ninja H2」の998cc直列4気筒スーパーチャージドエンジンをベースとして、水素燃料の筒内直接噴射(直噴)仕様に改良したものです。車体は、水素燃料タンクや燃料供給系統を設置するための設計を行いました。
水素エンジンモーターサイクルは、水素を燃焼して走行するため、ライダーはエンジンの鼓動やフィーリングを楽しみながらも、排出するのは主に水だけ※3という特長があります。
カワサキモータースは、カーボンニュートラル実現に向けた選択肢のひとつとして、2030年代前半の水素エンジンモーターサイクルの実用化※4を目指した研究開発を進めています。
また、同社は、技術研究組合水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE: Hydrogen Small mobility & Engine technology)※5に正組合員として参画し、モーターサイクルをはじめとする水素小型モビリティの実現に向けて、水素エンジンや、水素充填システムおよび燃料供給系統システムの基礎研究を推進しています。
カワサキモータースは、カワサキに関わる人すべてのよろこびと幸せのために、カーボンニュートラルへの対応など、お客様や社会のニーズに適応した製品・サービスを提供することで、カワサキブランドをさらに強化し、あらゆる可能性に挑戦していきます。
参考リンク
オートポリス※6での水素バイク走行動画(カワサキモータースジャパン)
※1 : 鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)
※2 : カワサキモータース調べ(2024年7月20日現在)
※3 : 走行時には極微量のエンジンオイルが燃焼するため、極微量のCO2が発生します。
※4 : 実用化の時期は、水素供給インフラや各国の法規制の整備状況により変動する場合があります。
※5 : 川崎重工業株式会社、カワサキモータース株式会社、スズキ株式会社、トヨタ自動車株式会社、本田技研工業株式会社、ヤマハ発動機株式会社の6社で2023年5月に設立した小型モビリティ向け水素エンジンの基礎研究を目的とする技術研究組合です。
※6 : 株式会社オートポリス(大分県日田市)
■会社概要
会社名:株式会社カワサキモータースジャパン
所在地:〒673-8666 兵庫県明石市川崎町1番1号
代表取締役社長:佐伯 健児
設立:昭和28年12月15日
リリース提供元:株式会社カワサキモータースジャパン