プレーンドローターは、スリットや穴などの加工が施されていないシンプルなタイプのローターです。加工が施されていないため、スリットローターやドリルドローターに比べて価格が安く、街乗りや日常の使用に適しています。プレーンドローターは、ブレーキ性能も十分に高く、コストパフォーマンスに優れた選択肢と言えます。ただし、スリットローターやドリルドローターに比べて、熱ダレやブレーキ鳴きが発生しやすいというデメリットもあります。
キャリパーの種類とその仕組み
浮動キャリパー
浮動キャリパーは、ブレーキパッドを挟むピストンが片側のみ固定され、もう片側はスライドする構造になっています。固定されたピストンは、ブレーキペダルを踏むことでブレーキパッドを押し付け、スライドするピストンは、ブレーキパッドがローターに押し付けられる際に、それに伴ってスライドします。浮動キャリパーは、構造がシンプルで製造コストが低いため、コストパフォーマンスに優れています。また、スライドするピストンにより、ブレーキパッドの摩耗を均一にする効果もあります。ただし、固定されたピストンがブレーキパッドを押し付けるため、ブレーキ力が片側に偏る可能性があります。
固定キャリパー
固定キャリパーは、ブレーキパッドを挟むピストンが両側とも固定された構造になっています。両側のピストンが同時にブレーキパッドを押し付けるため、ブレーキ力を均一に分散させることができます。そのため、浮動キャリパーに比べて、より安定した制動力を発揮します。また、固定キャリパーは、ブレーキパッドの摩耗を均一にする効果も高く、ブレーキ性能を安定させることができます。ただし、構造が複雑で製造コストが高いというデメリットがあります。
スライドキャリパー
スライドキャリパーは、ブレーキパッドを挟むピストンが片側のみ固定され、もう片側はスライドする構造になっています。浮動キャリパーと似ていますが、スライドするピストンがブレーキパッドに直接取り付けられている点が異なります。スライドキャリパーは、構造がシンプルでメンテナンスが容易なため、コストパフォーマンスに優れています。また、ブレーキパッドの交換も容易に行うことができます。ただし、浮動キャリパーに比べて、ブレーキ力が片側に偏る可能性があります。