顔を合わせずにチャットやメールなど、文字だけでやり取りすることも多い昨今。相手の都合を伺うことなく連絡を取れるのがラクな反面、顔が見えないぶんお互いがどんな気分でいるのか不安なこともあるだろう。特に仕事上で時々あるのが、「メールではニュアンスが伝わらないので電話(対面)で話したい」というケース。しかしネット上では「そもそもメールではニュアンスが伝わらないって本当なの?」という疑問の声が多数上がっていた。
メールを好まない人は情報や意見の文章化が苦手?
もちろん直接話すことが有効なケースも多いが、「対面してみたら自分の主張が通るまで引かないだけの人だった」「電話や対面の方が圧をかけやすいからメールを嫌がる人多いよね」などの意見のように、メールだと圧力が伝わらないから対面や電話を好む人も一定数いるよう。
また「口頭でごまかすのが上手いだけの人も電話したがる」という意見も。確かにメールだと口頭よりも雰囲気でごまかすことは難しい。情報や意見をしっかりと文章化できないからメールを好まないというケースも多く、「メールだと伝わらないんじゃなくて、伝えられる文章を書けないだけ」との指摘もあがっている。1人1人のコミュニケーション能力に差があるように、メールで伝えるのにも得意不得意がありそうだ。
「思考がまとまってないから、相手に整理してもらいたい人も電話してくる」という指摘もあるが、この“会話しながら内容を整理する”というのが大事な状況もあるようだ。「部下が仕事を上手く進められない時は、電話で話してその場で言語化していく」「テキストだけだと上手くいかない時もあるから、整理するためにミーティングするときもある」など、会話しながら内容をまとめていくプロセスをあえて設けているという声もあがっていた。
他にも「文章だと淡々としてしまうけど、別に怒ってるわけじゃない時に電話したい」といったように、本当に“ニュアンスを伝える”ためにメール以外で連絡を取りたいという人もいる。
電話よりもテキストコミュニケーションがメインで育ってきた世代が増えてきた今、電話や対面を希望する際は、相手に嫌がられないよう気をつける必要があるのかもしれない。(フリーライター・井原亘)
■Profile
井原亘
元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている
提供元・BCN+R
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