ソニー損害保険株式会社(以下、ソニー損保)は、自動車事故発生時のドライブレコーダー映像をAI技術を使って解析するサービスの提供を開始しました。
自動車保険の分野でドライブレコーダー映像の活用が進められるなか、ソニー損保はAIで解析した事故状況をまとめたレポートを作成し、“納得感のある事故解決サービスの提供を目指す”としています。
走行データを映像から解析
近年、あおり運転による事故報道なども増え、事故の記録・対策を目的としたドライブレコーダーを設置する自動車が増えています。ソニー損保が2024年8月に発表した独自調査によると、搭載率は2年連続で51.9%に上るとのこと。
ソニー損保では、これまでもドライブレコーダーの映像を事故解決に活用してきましたが、ドライブレコーダー搭載車の増加に伴って、ドライブレコーダーで撮影した映像をよりいっそう有効活用し、さらに迅速かつ適切な事故解決と事故解決におけるユーザーの納得感向上を目指して、AI技術の活用を決めました。
新サービスでは、ドライブレコーダーの映像をAIで解析し、車の走行軌跡の地図上への表示・速度推移グラフ・事故時の様子などをレポート化するといいます。
ユーザーは事故発生時、事故の連絡をした後にソニー損保の専用ページからドライブレコーダーの映像をアップロードすれば対応が完了します。
その後、AIが映像を解析し、ユーザーは、ソニー損保の担当者による画面共有か、ユーザーによる視認によって、図表や映像などを通して事故状況を確認できるといいます。
AIで解析したデータを根拠に、より正確な過失割合を算出することを目的にしています。
ドラレコの付け替えは不要
このサービスを利用するにあたって、特殊なドライブレコーダーに付け替える必要はないとしています。ただし、一部のドライブレコーダーではAI解析を利用できない可能性があるそうです。