伊藤洋輝 写真:Getty Images

 バイエルン・ミュンヘン所属の日本代表DF伊藤洋輝は、11月中に復帰する見込み。同選手の今後について、日本代表OBからは韓国代表DFキム・ミンジェとのポジション争いを制することを期待する声が挙がっているが、これが韓国方面からの反発を招くかもしれない。

 伊藤は2024年夏にVfBシュツットガルトからバイエルンへ完全移籍も、7月末のプレシーズンマッチで中足骨を骨折。10月はじめにボールを使ったトレーニングを再開した後、一時太もものコンディションが悪化したが、それでも10月下旬にランニングメニューを消化するなど、復帰に向けて前進している。

 一方、2023年夏にナポリからバイエルンへ完全移籍のキム・ミンジェは、加入1年目から守備面での不安定なパフォーマンスで戦犯扱いを受けることも。今季もこまでブンデスリーガ全8試合でスタメン出場しているが、10月23日開催のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェイズ第3節バルセロナ戦では何度も裏のスペースを突かれると、チームは4失点で完敗。離婚による影響を指摘する声が挙がっている。

 27日放送の「ABEMAスポーツタイム」では、日本代表OBの槙野智章氏がバイエルンにおける伊藤の今後を展望。「色々なポジションができる」とユーティリティ性に言及した上で、ベストポジションに左センターバックを挙げる。

 代表戦では左サイドバックでプレーすることもあった伊藤だが、同ポジションではカナダ代表DFアルフォンソ・デイビスが躍動。槙野氏は「(デイビスは)アップダウンが凄い。攻撃的なサイドバック」と説明した上で、「伊藤選手は守って、フィードができるタイプなので、左センターバックの韓国代表キム・ミンジェとポジション争いをすると思っている」と私見を披露。

 その上で、「キム・ミンジェがちょっとパフォーマンス悪くて。(現地での)評価を落としているし、プライベートでも別れ(離婚)があったりしているので。だからこそ、伊藤選手が入ってくるんじゃないかなと思っている」と、韓国代表センターバックからレギュラー奪取に期待を寄せた。