清水エスパルスは10月27日に行われた明治安田J2リーグ第36節で栃木SCを1-0で下し、3年ぶりのJ1昇格を決めた。ただ一方で、ブラジル2部サントスから清水へ期限付き移籍中であるブラジル人FWルーカス・ブラガの去就は、依然として不透明だという。
2024年7月のスタッド・ランス戦で2ゴールと、日本代表FW伊東純也やFW中村敬斗を凌駕するパフォーマンスで注目を浴びていたルーカス。今季リーグ戦31試合のスタメン出場で8ゴールと、元日本代表MF乾貴士らとともに攻撃陣をけん引。J1昇格を果たす上で必要不可欠な戦力だった。
2024年夏には、メキシコ1部クルブ・ネカクサとケレタロなど複数クラブからの関心が報じられていたルーカス。同選手の契約内容については、サントスの専門サイト『santistas』が8月の時点で「買い取りオプションの設定額は150万ドル(約2億2000万円)である」とリポート。サントスが同選手の保有権の50%を有していることも伝えていた。
清水への完全移籍を望む声も挙がる中、サントスの専門サイト『Diario do Peixe』は10月27日に同クラブのJ1昇格を伝えるとともに、「サントスはルーカスを完全移籍により放出する」と報道。復帰の可能性は低い一方で、サントスのもとに清水以外のブラジル国外クラブからオファーが届いているとのこと。オファーの内容には触れていないが、2024シーズン終了後の清水退団というシナリオもあるという。
J1昇格により、2025シーズンの補強予算増額が期待される清水。攻撃陣の中心選手であるルーカスを残留させるべく、大金を投じるのか注目が集まる。