ブラジル1部パルメイラスのレイラ・ペレイラ会長は、プレミアリーグのアーセナルに所属するブラジ代表FWガブリエウ・ジェズスを復帰させるために接触したが、交渉の余地がないことを通達されたと10月26日に公開された現地メディアのインタビューで明かしている。
ブラジルメディア『オ・グローボ』のインタビューで、ペレイラ会長はジェズスの獲得に向けたクラブの試みが失敗したことを認めている。ジェズスは古巣パルメイラスへの復帰が噂されており、ブラジルでは2025年にアメリカで開催されるFIFAクラブワールドカップ(CWC)の開催を見据えた大物補強として関心が寄せられていた。
FIFA(国際サッカー連盟)が新たに刷新したCWCに向け、パルメイラスはスター選手の獲得を検討していたが、アーセナルはジェズスの放出を断固拒否したとされる。ブラジルのジャーナリストのガブリエラ・サントス氏も「接触があったからといって取引が進むわけではない」と指摘しており、アーセナルがジェズスを他の欧州クラブに売却する可能性の方が高いと予測している。
ペレイラ会長はインタビューで「ジェズスは来ない」と明言。アーセナルは「一切の条件を拒否し、選手の移籍について交渉しない」と明確に回答しており、これによりパルメイラスの交渉は終了した。
また「パルメイラスの本当のスターはチームそのものだ。優勝を手にするのはチーム全体であり、個人に依存するものではない」と強調したペレイラ会長。ファンからの不満も承知しつつ、個別のスターよりもチーム全体の力に重きを置く姿勢を示した。