上田綺世 写真:Getty Images

 オランダのフェイエノールトに所属する日本代表FW上田綺世。現地10月23日に開催されたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)第3節ベンフィカ戦(3-1)ではCL初ゴールをあげ、公式戦3戦連発ゴールとして賞賛を受けている。そんな中、オランダメディア『1908.nl』が上田の戦績が移籍金に見合うかどうかの分析を行った。

 フェイエノールトは、2023年に約900万ユーロ(約14億6,332万円)という多額の移籍金を支払って上田をサークル・ブルッヘ(ベルギー)から獲得。26歳の上田は加入後、期待されたような成果をなかなか示せなかった。

 上田は公式戦49試合に出場し、これまでに9ゴール3アシストを記録。しかし、同クラブのメキシコ人FWサンティアゴ・ヒメネスが絶対的な存在であり、上田はほとんどの試合で途中出場を余儀なくされてきた。49試合のうち36試合が途中出場で、出場時間は平均22分と短く、得点チャンスに恵まれず。そのため、途中出場の成績は3ゴール1アシストと物足りないものとなっている。

 一方で、上田がスタメンとして出場した場合の成績は、全く異なる様相を見せる。スタメンでの出場13試合では、6ゴール2アシストと結果を出しており、試合への貢献度が増すことが確認されている。しかし、これまで90分フルにプレーできたのはわずか4試合にとどまり、他の試合では試合終了15分前に交代させられるケースが多かった。ここ16試合では9回スタメン入りし、その間に6ゴール1アシストを記録している。

 この結果から、上田は「ピンチヒッター」としては成果を出しにくいが、スタメン起用において異なる活躍を見せるようだ。ブライアン・プリスケ監督は、先発として上田を起用する方がより効果的な選択肢であると理解した方が良いかもしれない。