ヨーロッパの醍醐味は近隣国に気軽にアクセスできること。私が住む北イタリアからスイスは特に近く、車や電車で乗り入れができちゃいます。
今回は家族に電車のチケットをプレゼントしてもらったので、観光列車Trenino verde(トレニーノ・ベルデ)でスイスへ行って来ました。北イタリアの始発駅ドモドッソラから首都ベルンまでは約2時間半。
初めてのベルン、一体何を楽しめるのかを探ってみようと思います。
1. 11の噴水を探す
中世の街並みが今も息づくベルンの旧市街は世界遺産にも登録されています。その旧市街の見どころといえば、11箇所の噴水です。それぞれに個性あふれるモニュメントが施され、見て回るのも楽しみの1つ。
中世の時代から湧き水が豊富でベルンの町の中には100以上もの噴水があり、市民や馬の水の供給源として活用されていたそう。私が行ったのは暑い日だったので、飲み水としてマイボトルに給水して、いつもフレッシュなお水でクールダウンできました。
2. アインシュタインのゆかりの地
宿泊したホテルのエントランスにアインシュタインの銅像があり、なんでだろう!?と思っていたら、なんとベルンにゆかりがありました。理論文理学者アルベルト・アインシュタインはドイツの現バイエルンで生まれ、欧州を転々とし、1903年〜1905年にベルンの特許庁に勤めながら、研究を進め、相対性理論など3つの大発見をしたそう。
その偉大な発見をした場所には当時の家具などが残され、「アインシュタイン・ハウス」として展示されています。私たちは訪問はしませんでしたが、その1階にあったおしゃれなカフェ&バー「アインシュタイン」を利用して、ベルンの夜を楽しみました。
3. クマ公園
ドイツ語で「クマ」を意味するベルン。1513年からシンボルであるクマを飼育していて、広大な敷地をのびのびと生活しているところを無料で見学できちゃいます。
私たちが行った時には3頭のクマがいて、入水したり、お腹を空かせて扉が開くのを待っていたり、ぼーっとしていたりと三熊三様。正直、訪れる前は期待していませんでしたが、クマたちのマイペースな動きに夢中になり、離れがたくなりました。
BärenPark Bern
・住所:Grosser Muristalden 4, 3006 Bern
・営業時間:24時間
・入場料:無料
・公式サイト:BärenPark Bern
4. バラ園
8,000種ほどの植物が栽培されている、高台にあるバラ園。8月に訪れましたが、さまざまなバラが咲いていて、見応えはたっぷりでした。
それもそのはず、約220種のバラは早咲きのものから遅咲きのものまで春から秋にかけて咲くよう計算されているんですね。高台にあるので旧市街を一望できる大パノラマを堪能できます。
敷地内にはカフェも併設しています。思っていたよりも広くて見応えもあり、お気に入りスポットになりました。
Rosengarten Bern
・住所:Alter Aargauerstalden 31B, 3006 Bern ・営業時間:24時間 ・入場料:無料 ・公式サイト:Rosengarten Bern
5. ショップクルーズ
重厚な石造りの建物の1階部分がラウベンと呼ばれるアーケードは、ベルン旧市街の特徴のひとつ。約6km続き、ショップやカフェ、レストランが並んでいて、ウインドーショッピングを楽しめます。
駅近くから旧市街までとにかくショップが多いのは、嬉しいサプライズでした。雑貨屋さんやアパレルなどセンスが高くて、欲しいものだらけでした。
6. 街を彩る旗デザイン
ベルンに限らずですが、スイスの街は旗の掲げ方がかわいいなと思います。国旗や州、町など、さまざまなシンボルフラッグが掲げられていてどれもセンスがいいんです。
とくに私の好みは動物モチーフ。見かけると撮影せずにはいられません。
7. ひと足伸ばしてTHUNへ
電車で20分ほどの場所にあるトゥーンに立ち寄りました。目的はトゥーン湖で遊覧船に乗ること。透明度が高く青く澄んだ湖と爽やかな風、湖畔にはお城もあって、空気も景色も美しくて最高のクルーズでした。
また、トゥーンの町はショップやレストランが立ち並び、活気に満ちあふれていて、街歩きも楽しい。ランドマークのトゥーン城や観覧車、木造の水門橋など、見どころも多彩です。
最後に
スイスは清潔で便利で、日本のような快適さを感じられて大好きです。首都ベルンは中世の街並みを今に残す世界遺産の旧市街やスイスならではの自然、ショップクルーズも楽しめる町。
今回はトゥーンの美しさにも魅了されました。ちなみにベルンから1時間ほどで行けるルツェルンもおすすめの街です。
ベルンの街中はコンパクトなので1日で楽しめるので他の街にも足を運んで、スイスの各町の素晴らしさを体感したいですね。
【文・写真 YUKITALIA/提供元・たびこふれ】
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