AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)のグループE第3節が、10月23日に広島のエディオンスタジアムで行われ、サンフレッチェ広島がシドニーFCを2-1で下した。この結果、広島はグループEの首位に浮上し、勝ち点差3をつけた。
試合は前半20分に広島のMF東俊希が右サイドからのクロスをボレーで決め、先制点を挙げた。55分には、シドニーのDFヘイデン・マシューズのミスを突き、途中出場の広島FWピエロス・ソティリウがチームに2点目をもたらした。シドニーも反撃し、アディショナルタイムに途中出場のMFエイドリアン・セゲチッチが1点を返したが、追いつくことはできず、広島がリードを守り切っている。
同試合中、シドニーのエースであるブラジル人FWドウグラス・コスタがハムストリングの違和感を訴え、57分で交代を余儀なくされた。シドニーのウフク・タレイ監督は「ハムストリングの張りを感じたため、コスタを慎重に交代させた」とコメントしている。また、今週末のAリーグ戦でコスタが出場できるよう配慮した交代だったとも語られた。シドニーにとって、彼の負傷は今後の戦いに影響を及ぼす可能性が高い。
シドニーもチャンスを作ったが、広島の日本代表GK大迫敬介の好セーブに阻まれ、得点には至らなかった。特にDFジョーダン・コートニー=パーキンスが12分に放ったシュートは、決定機だったものの、大迫が見事に反応した。
広島はこの勝利によりACL2での優位を固めたため、現時点首位につけるJ1リーグの優勝争いに少しは専念できる余裕ができたかもしれない。