ブリストル・シティFC所属のU23日本代表FW平河悠は、10月19日に行われたイングランド2部リーグ戦で移籍後初ゴールをマーク。町田ゼルビア時代のチームメイトである鄭大世氏が、鹿島アントラーズ所属選手によるラフプレーに言及した上で、同選手の良さを語っている。
現在23歳の平河は、2021年から町田の特別指定選手としてプレーすると、プロ1年目の2023シーズンにJ2リーグ35試合の出場で6ゴールを挙げるなど、クラブ史上初のJ1昇格に大きく貢献。翌2024シーズンも黒田剛監督のもと主力選手として活躍したほか、U23日本代表の一員としてAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選で優勝。7月にブリストルへの期限付き移籍が正式決定した後、怪我によりパリ五輪でのプレーは叶わなかった。
それでも8月31日のイングランド2部リーグ第4節ダービー戦で新天地デビューを果たすと、徐々に出場機会を確保。10月19日の第10節ミドルズブラ戦でゴールを挙げるなど、徐々に本領を発揮している。
そんな平河を間近で見てきたという鄭大世氏は、同選手のポテンシャルに初めて衝撃を受けたタイミングに、鹿島アントラーズとの練習試合を挙げている。インターネット動画配信サービス『DAZN』の制作番組「内田篤人のフットボールタイム」に出演した際、以下のようなコメントを残した。
「彼はサイドハーフの選手だが、(鹿島戦では)サイドバックで使われた。サイドハーフの攻撃的な選手は、自分の思い通りのポジションじゃないと嫌だと思う。そんなこと関係なく、彼は守備でも闘って攻撃でも前に出ていた」
「相手(鹿島)の選手にえげつないくらい削られた。普通ならバトルになるが、何も言わず淡々と同じプレーを続けていた。人間的にも、実力的にも凄いと思った。彼の場合はゴールも奪えて、ドリブルも行ける。機動力もある。うまくいかない時でもポジティブでいるし、自分の課題に向き合うので、めちゃくちゃメンタルが強い。(海外へ)行っても成功して帰ってくるだろうと思っている」