ベルギー1部リーグ所属シント=トロイデンVV(STVV)に、クラブ史上初となる日本ツアー実施の可能性が浮上。日本代表MF藤田譲瑠チマ、谷口彰悟、GK小久保玲央ブライアンなど多くの日本人選手を抱えていることで知られているが、こうした日本人選手の獲得戦略などにより、現地で批判を浴びている。
ベルギー紙『HBVL』は10月24日に「STVVは2025年6月1日から6月8日まで、8日間にわたる日本ツアーを企画している」とリポート。ツアー企画に関わっているベルギーの旅行代理店『Alk』によると、大阪や広島を訪れる予定だが、対戦相手など試合の詳細については触れなかったという。
またSTVVは自クラブのファン・サポーターに対して、日本旅行のパッケージを用意している模様。大阪の万博記念公園や広島の平和記念公園、それに都内のDMM本社が訪問先になる予定とのことだ。
MF鎌田大地(クリスタル・パレス)、MF遠藤航(リバプール)、DF冨安健洋(アーセナル)、GK鈴木彩艶(パルマ)など、森保ジャパンの主力選手を輩出しているSTVV。2024/25シーズンは小久保、藤田、谷口、DF小川諒也、MF山本理仁、MF伊藤涼太郎と日本人選手6名が在籍しており、いずれも主力選手として存在感を発揮している。
ただ現地では、日本人選手がスタメンの半数を占める現状に、一部から不満の声が。9月1日に行われたKVコルトレイク対STVVでは、STVV所属の日本人6選手にくわえて、コルトレイク所属MF金子拓郎、MF高嶺朋樹、DF藤井陽也もプレーしていただけに、ベルギーメディア『HUMO』は「日本人選手が多くいると、我々のサッカーではなくなる。面白くない」「ベルギーにこれほど多くの日本人がいても誰も得をしない」「日本人選手とプレーするのが好きな人はいない」などと、両クラブを批判。自国の若手育成という観点から、日本人選手の獲得戦略がベルギーサッカー界の発展に繋がらないとの見解も示していた。